秀吉が築いた御土居、江戸時代に移設した跡を発見
京都市埋蔵文化財研究所は、京都市下京区で、桃山時代に築かれた土塁「御土居(おどい)」が、江戸時代の1641年(寛永18年)に東本願寺の別邸・渉成園造営に伴って付け替えられた跡が見つかったと発表した。御土居の一部が崩され、東側に飛び出すように迂回していた。同研究所によると、御土居の付け替えが確認されたのは初めて。
見つかったのは、移設された御土居の東西200㍍のうち60㍍分。幅は4㍍分を確認した。高さは0.6㍍残っていた。御土居は敵の襲来や鴨川の氾濫から京都の市街地を守るために、豊臣秀吉が築いたもので、土塁の外側は堀だった。