祇園祭・前祭の山鉾巡行 台風襲来の中、そろり挙行
日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行が7月17日、台風11号の影響が懸念される中、挙行された。今回は、異例のことになるが最悪、中止・順延を含め、17日午前4時から祇園祭山鉾連合会の理事らが協議、実施を決定した。山鉾の屋根に乗る際には命綱を着用するなどの安全基準を設け、実施に踏み切った。
断続的な風雨に見舞われたが、23基の山鉾が例年以上に慎重に都大路を進んだ。各山鉾を飾る懸装品は雨除けのシートで覆われた状態で、例年の華やかさには欠けたが、交差点で重さ十数㌧の鉾が豪快に方向転換する「辻回し」が披露されると、沿道から大きな歓声が上がっていた。24日には後祭(あとまつり)の山鉾巡行がある。