東大寺のお水取り 大迫力の「お松明」始まる
およそ6㍍、重さ40㌔の燃え盛るたいまつから火の粉が降り注ぐ-。古都・奈良の春の訪れを告げる東大寺の伝統行事、”お水取り”の名で知られる二月堂の「修二会(しゅにえ)」で、大きなたいまつを振って、火の粉を散らす「お松明(たいまつ)」が3月1日夜から始まった。14日まで毎晩行われる。
これは練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶たちが、国の安泰を願って修行する奈良時代から続く伝統行事。ハイライトは、練行衆の世話をする童子と呼ばれる人たちによる、大迫力の火の粉。童子たちが舞台の欄干から、およそ6㍍、重さ40㌔の燃え盛るたいまつを突き出し、回転させながら駆け抜けると、火の粉が勢いよく降り注ぐ。
この火の粉を浴びると1年間健康に暮らせるといわれ、舞台の下には大勢の人たちがこの火の粉を浴びようと集まり、歓声をあげていた。見守る人たちも、ひとときの大迫力の”火絵巻”に感動していた。