四天王寺の亀形石槽は飛鳥時代につくられた
大阪の四天王寺と奈良の元興寺(がんごうじ)文化財研究所のグループによると、大阪の四天王寺にある亀の形をした石造物が7世紀の飛鳥時代につくられたものであることが分かった。
四天王寺の亀井堂には亀をかたどった石の水槽と、そこから出た水を受ける同じく亀の形をした石の水槽があり、古くから儀式などで使われれきた。こうした構造は奈良県明日香村にある斉明天皇ゆかりとされる酒船石遺跡の亀形石造物と同じで、つくられたのも同じ7世紀ごろと考えられるという。
同グループはこれらを考えわせると、四天王寺が当時の国家にとって重要な場所だったことを示す重要な資料だとしている。