加賀・前田家の屋敷跡か 伏見城下で巨大礎石穴
京都市文化財保護課は6月23日、豊臣秀吉が建てた伏見城(京都市伏見区)の大名屋敷があったとされる区域から、礎石を据えるための巨大な穴が7カ所見つかったと発表した。穴の大きさは直径約1.7~2㍍で、深さ2.3㍍以上のものもあり、城下で最大級だった。
江戸時代の絵図から加賀百万石を築いた前田家の屋敷跡とみられ、豊臣政権で要職に就いた前田家の権威を物語る遺構という。同課によると、穴の中は直径2~3㌢の小石の層と粘土層を交互に積み上げながら、細い棒で突き固めて礎石や建物が沈み込まないように地盤改良していた。