出雲阿国の装束華やかに60年ぶり新調 京都・時代祭
京都三大祭の一つ、10月22日に開催される「時代祭」で着用される出雲阿国(いずものおくに)の装束が1953年以来初めて新調され10日、報道陣に公開された。出雲阿国は約1㍍の大刀を持ち、派手な帯を何重にも腰に巻き付け、十字架の首飾りを身に着けた姿で、当時のはやり物をまとって目立つ若衆を指す「傾(かぶ)き者」を再現した。これまで阿国は巫女の装束だった。今回、江戸時代の「歌舞伎図巻」に描かれた派手な装いで舞う出雲阿国の姿や、同時期につくられた装束を参考に、京都市内の装束店などが約3年かけて制作した。