出雲大社で60年ぶり「平成の大遷宮」のヤマ場、本殿遷座祭

出雲大社で60年ぶり「平成の大遷宮」のヤマ場、本殿遷座祭
 出雲大社(島根県出雲市)で60年ぶりの大改修「平成の大遷宮」のヤマ場となる本殿遷座祭が5月10日夜、営まれた。仮殿へ移していたご神体を改修を終えた本殿に戻す神事で、天皇陛下の勅使や氏子ら参列した約1万2000人が厳かな雰囲気の中、静かに見守った。神事は午後7時から2時間半。その間、本殿入り口の提灯と、通り道のわずかな明かり以外の照明は落され、一般の参列者は立ち入りが制限された。
 千家尊祐宮司が仮殿で祝詞を奏上。その後、絹垣と呼ばれる白い布で覆った神輿に乗せられたご神体が神職らの行列と共に進み、本殿の神座に迎えられた。前回の本殿遷座祭はちょうど60年前の1953年5月10日。今回は2008年から本殿を修復した。12日から6月9日までは境内で特設舞台で神楽やコンサートなど奉祝行事が連日行われる。

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