元寇防塁で新たな石積み 九州大箱崎キャンパスで確認

元寇防塁で新たな石積み 九州大箱崎キャンパスで確認

九州大は6月26日、福岡市東区の箱崎キャンパスで見つかっていた元寇防塁の跡とみられる石積み遺構の延長線上に、新たな石積みを確認したと発表した。
同キャンパス内の石積み遺構は、昨年の中央図書館南側での発掘調査で初めて確認され、南北方向に約17㍍延びていた。今回、その遺構から南に約60㍍の地点で約5㍍にわたる遺構が見つかった。
同大によると、これらの遺構は文永の役(1274年)の後、再度の蒙古の襲来に備えて博多湾岸に築かれた防塁の一部である可能性が高いという。さらに遺構の延長上には石積みがあったとみられる石片があったことから、キャンパス内の遺構は南北120㍍以上あったと推測している。
同市内では防塁があった10地区が国の史跡に指定されているが、溝状遺構が見つかったのは今回が初めて。

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