仁徳天皇陵築造時状態の葺き石 堺・収塚古墳で発見
堺市は5月29日、仁徳天皇陵とされる大山古墳に付属する陪塚(ばいちょう)の一つ、収塚(おさめづか)古墳(5世紀半ば、前方後円墳)で築造時の状態とみられる葺き石が見つかったと発表した。前方部の端が確定し、古墳全長は従来の57.7㍍ではなく、約59㍍と分かった。
堺市によると、収塚古墳は大山古墳の南東にあり、世界文化遺産登録を目指す百舌鳥・古市古墳群の一つ。前方部が短い帆立て貝形だが、前方部はほとんど削られており、明治時代の地図には円墳として描かれていた。1972年ごろ、前方後円墳と認識したが、円墳として国指定史跡になったままという。