JERAは2月10日、燃やしても二酸化炭素(CO2)が発生しない次世代燃料として期待されるアンモニアや水素の製造・供給などに関し、マレーシアの国営石油・天然ガス会社ペトロナスと協業の覚書を締結したと発表した。JERAは東京電力ホールディングスと中部電力の火力部門を統合した会社。同社は2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標を2010年10月に明らかにしている。
ペトロナスは現在年間約200万トンのアンモニアを製造している。両社は発電の燃料となるアンモニアと水素を、CO2を出さずに製造することなどを検討する。火力発電の燃料にアンモニアを混ぜる割合を徐々に高め、将来は100%アンモニアに置き換えることを目指す。また、水素の燃料利用も進めていく計画。