法隆寺 4市との交流協定締結1周年「食封で結ばれた文化交流展」

法隆寺 4市との交流協定締結1周年「食封で結ばれた文化交流展」

奈良・斑鳩町の法隆寺ゆかりの都市文化交流協定締結1周年記念「法隆寺食封(じきふ)で結ばれた文化交流展-法隆寺がつなぐ各地域の古代の様相」が、同町法隆寺西1丁目の斑鳩文化財センターで開かれている。入場無料、9月2日まで。
食封は、朝廷が皇族や寺社などに、一定地域の住民が納める税の一部(米や特産品)を支給した制度。斑鳩町は、奈良時代に法隆寺の運営を支えた食封の存在した兵庫県姫路市、、同朝来市、神奈川県小田原市、群馬県高崎市の4市と2017年7月、同協定を締結している。
同展では、同寺や同町、4市の歴史、文化がうかがえる飛鳥、奈良時代を中心とする考古資料約110点を公開。同寺の五重塔出土舎利容器(模造)や軒瓦、百萬塔をはじめ、各地の寺院から出土した木簡や土器、ユネスコの世界記憶遺産に登録された高崎市の巨大な石碑「上野三碑」(レプリカ)などが展示されている。

お盆の夜空に5つの炎「京都五山送り火」

お盆の夜空に5つの炎「京都五山送り火」

お盆に先祖の霊を送る、300年以上の歴史があるとされる伝統行事「京都五山送り火」が8月16日夜、例年通り行われた。
京都市は同日夕方、一時的に雨足が強まり、その挙行が危ぶまれたが、夜には上がり午後8時、左京区の大文字山の斜面に設けられた火床に火が一斉に灯され、暗い夜空に炎の「大」の文字が浮かび上がった。そして、「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に火が灯され、京都市を囲む5つの山々が炎で描かれた文字と形で彩られた。
地元の人や観光客らは、上京区や中京区のビルの屋上はじめ思い思いの様々な場所から、それぞれ少し異なる表情の、闇夜に浮かび上がる炎がつくりだす幻想的な風景に見入っていた。

国宝や重文含む文化財115件が盗難 58件は行方不明

国宝や重文含む文化財115件が盗難 58件は行方不明

朝日新聞社の調べによると、国宝や国の重要文化財(重文)、都道府県の文化財に指定された美術工芸品について、行政機関に盗難被害が届けられた件数が115件(うち国78件、18都道府県計37件)に上ることが分かった。
そして、このうち半数の58件(重文28件、都道府県指定30件はその行方が分からないという。6件は所在が分かったものの、届け出た側に戻っていない。転売されて所有権を争っている重文の刀剣などがそれだ。行方不明になって時間が経過するほど、関与した人が増えるほど事情は複雑で、簡単に元の所有者には戻ってこないというわけだ。

京都・清水寺の伝統行事「千日詣り」に多くの参詣客

京都・清水寺の伝統行事「千日詣り」に多くの参詣客

京都・東山区の清水寺で「千日詣り(せんにちまいり)」が行われ、多くの他府県からの参詣者を含め、終日にぎわっている。
千日詣りは、1度お参りすると1000日お参りしたのと同じ御利益があるとされる夏の伝統行事。8月16日まで行われている。
この期間中は、普段は入ることのできない、本尊の千手観音が祀られている本堂の奥が特別に公開される。訪れた多くの参詣客は、願い事を書いたろうそくを観音像の周りに供え、千手観音と縁が結ばれるという5色のひもでを握っては、思い思いに手を合わせていた。

小惑星イトカワの誕生は46億年前 微粒子分析で解明

小惑星イトカワの誕生は46億年前 微粒子分析で解明

大阪大学大学院理学研究科の寺田健太郎教授らのグループの分析によると、小惑星「イトカワ」はおよそ46億年前にできた小惑星が壊れてできたことが分かった。
日本の探査機「はやぶさ」が8年前、地球に持ち帰ったイトカワの微粒子に含まれる、ごく少量のウランと鉛の質量の変化を、特殊な装置を使って詳細に分析した結果、分かったもの。小惑星のできた時期が実際のサンプルで解明されたのは初めて。

東大寺・大仏 お盆前に恒例の”お身拭い”

東大寺・大仏 お盆前に恒例の”お身拭い”

奈良・東大寺で8月7日、大仏にたまったほこりを落とす恒例の”お身拭い”が行われた。お盆前の毎年8月7日に行われるお身拭いは、午前7時から大仏殿で大仏の魂を抜くための法要が行われた。
その後、白い装束を身に着けた僧侶らおよそ180人が高さおよそ15㍍ある大仏の顔や、手のひらの上にのぼり、ほうきやはたきを使って、たまったほこりを丁寧に払い落としていた。顔や肩の部分は天井から吊るしたかごに乗り込んだ人たちが作業にあたり、ほこりが舞い上がっていた。