朝鮮通信使受け入れで功績の雨森芳洲の展示を一新

朝鮮通信使受け入れで功績の雨森芳洲の展示を一新

江戸時代、朝鮮半島から派遣された外交使節団「朝鮮通信使」の幕府側の窓口として大きな役割を果たした儒学者、雨森芳洲の業績を紹介する滋賀県長浜市高月町の展示施設がこのほど、35年ぶりにリニューアルされオープンした。
同施設は、平成29(2017)年に朝鮮通信使に関する歴史的な資料が、ユネスコの「世界の記憶」に登録されたことを受け、オープンから35年ぶりに初めてリニューアル、展示内容が一新された。
新たな展示では、芳洲の生い立ちや朝鮮通信使との関わりなどを8枚のパネルで分かりやすく説明している。また、芳洲が書いた外交の意見書で、世界の記憶にも登録された「交隣提醒」など20点の関連文書の複製なども展示されている。

令和初の一般参賀に14万人超「国民の幸せと世界の平和を」

令和初の一般参賀に14万人超「国民の幸せと世界の平和を」

5月1日に即位された天皇陛下の、令和初の一般参賀が4日、皇居で行われ合わせて14万1,130人が訪れた。
皇居の正門前には、午前9時過ぎの時点でおよそ5万人が集まり、予定より20分早く開門された。即位後、初めて一般の人たちを前に天皇陛下は「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和をを求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」と述べられた。
天皇陛下は1日で皇后さまや秋篠宮さまなど皇族方とともに、合わせて6回ベランダに立ち、手を振って訪れた人たちに応えられた。

葵祭の無事祈り下鴨神社で勇壮な「流鏑馬」

葵祭の無事祈り下鴨神社で勇壮な「流鏑馬」

京都市左京区の世界遺産、下鴨神社で5月3日、京都三大祭の一つ、5月15日開かれる「葵祭」の無事を祈って、勇壮な「流鏑馬(やぶさめ)」の神事が行われた。
境内の「糺の森(ただすのもり)」に設けられたおよそ400mの”馬場”には、100mおきに3つの的が置かれている。そこに武士の装束に身を包んだ”射手”が登場。勢いよく駆け抜ける馬の上で、バランスを取りながら矢を放ち、次々と的を射抜いていく。的を射抜くと「カーン」と乾いた音が立つ。そのたびに訪れた人たちは歓声を上げ拍手を送っていた。

古代「難波宮」の石組み水路を特別公開

古代「難波宮」の石組み水路を特別公開

飛鳥時代の宮殿「難波宮」にあった巨大な石組みの水路の見学会が5月3日、大阪市中央区の大阪歴史博物館で行われた。
難波宮跡にある同博物館の地下6mのところに保存されている水路は、幅6m、深さ1mほどの巨大なもの。この古代の水路は、湧き水を難波宮の外に流す目的でつくられたと考えられている。
クレーンがない時代にどのようにしてこれらの大きな石を運んだのか?見学に訪れた人たちは、普段は一般公開されていない、1300年余り前の古代の土木技術に見入っていた。

安土城の史料280点集めた展示会 滋賀・近江八幡市で

安土城の史料280点集めた展示会 滋賀・近江八幡市で

天下統一を目前にした織田信長が築いた”幻の城”安土城に関係する史料およそ280点を集めた展示会が、城跡がある滋賀県近江八幡市の県立安土城考古博物館で開かれている。6月9日まで。
2020年、明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が放送されるのを前に、同ドラマに登場する安土城について、多くの人に知ってもらおうというもので、築城の状況が分かる貴重な史料として国宝に指定されている書状など、城に関する史料をできる限り集めたとしている。
安土城は信長が「本能寺の変」で明智光秀に討たれた後、焼失。豪華絢爛で、異例の構造だったと伝わるが、その詳細や全体像はほとんど分かっていない。

「命のビザ」杉原千畝の功績称えイスラエルで記念式典

「命のビザ」杉原千畝の功績称えイスラエルで記念式典

イスラエル中部の中高一貫の公立学校で5月2日、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から大勢のユダヤ人を救った日本の外交官、杉原千畝の功績をたたえ、より理解を深めようと記念式典が開かれた。
第二次世界大戦中、リトアニア駐在の外交官だった杉原は、人道的な立場から本国の指示を無視して、ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人のためにビザを発給し続け、およそ6,000人の命を救ったとされている。
5月2日は、イスラエルではナチス・ドイツによるユダヤ人の大虐殺、ホロコーストの犠牲者を追悼する日にあたる。