デンカ(本社:東京都中央区)は7月20日、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを一つのデバイスを同時に診断可能な抗原迅速診断キットを8月18日から販売すると発表した。このキットは新型コロナ変異株、アルファ株、ベータ株、ガンマー株、デルタ株、カッパ株に対応している。また、同キットはイムノクロマト法で特別な検査機器を必要とせず、一般の医療機関でも迅速かつ簡便に検査を行うことができる。
1つのキットで新型コロナウイルス抗原とインフルエンザウイルス抗原(A型・B型)を同時に10分で判定する。また、RSウイルス抗原迅速診断キットと、鼻咽頭ぬぐい液の検体共用が可能という。
クレハ 中国・常熟市でPVDFの設備増強 LiB需要増で
クレハ(本社:東京都中央区)は7月20日、中国法人で完全子会社の呉羽(常熟)フッ素材料有限公司(所在地:中国江蘇省常熟市)が、常熟市内の新材料産業園区にフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の製造設備を新設すると発表した。急速に拡大する車載用リチウムイオン電池(LiB)の需要に応える。第1期の年産規模は約1万トン。2024年春に完工、夏に稼働する予定。
クレハグループのPVDF生産は、いわき事業所で年産約6,000トン、中国の当該子会社で年産約5,000トンの製造設備を保有している。
ホンダ 半導体不足で8月に鈴鹿工場を5日間停止
ホンダは7月21日、半導体不足の影響で部品調達が滞り、8月2~6日の5日間、鈴鹿製作所(所在地:三重県鈴鹿市)の稼働を停止すると発表した。8月に減産した分は、9月以降に休日に稼働させて補う。鈴鹿製作所では軽自動車「N-BOX」などを生産している。
トヨタ タイ全3工場で8日間生産停止 部品調達に支障
トヨタ自動車は7月22日、タイの全3工場で7月21日から28日までの予定で生産を停止したことを明らかにした。タイ国内での新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、部品調達に支障が出たためとしている。
中国時速600㌔リニア発表 試験走行時期明言せず
中国国有の鉄道車両大手、中国中車集団は7月20日、設計速度が時速600㌔に達するリニアモーターカーを発表した。同国のリニアモーターカーの技術はこれまでドイツなどから導入されてきたとみられるが、今回の600㌔については中国独自の技術で開発したとしている。ただ、実際に600㌔で試験走行する時期については明らかにせず不明。
600㌔リニアは5両編成で1両につき100人超が乗れる。最長で10両編成を想定している。今回の発表のポイントは制御システムで、600㌔リニアについて制御関連システムを含めて完成したと強調している。
モデルナ製5,000万回分追加 22年初め 3回目接種用も
厚生労働省は7月20日、早ければ2022年初めにも米モデルナと武田薬品工業から新型コロナウイルスワクチン5,000万回分
の追加供給を受ける契約を結んだと発表した。モデルナは3回目の追加接種(ブースター接種)用や変異ウイルスに対応したワクチンを開発中で、承認されればこのワクチンの供給を受けることも可能になるという。
モデルナ製ワクチンは、日本では武田薬品が治験、申請、流通を担っている。9月末までに計5,000万回分の供給を予定。今回の追加契約で日本への供給量は計1億回分となる。