東急不動産(本社:東京都渋谷区)は8月2日、タイ・バンコク市内中心部の現地大手不動産デベロッパー、オリジン社が開発を進める、ホテルを中心とした複合開発事業に参画すると発表した。
今回参画するプロジェクトはバンコク中心部とスワンナプーム国際空港をつなぐ空港線の始発駅および市内主要交通機関、バンコクスカイトレインのパヤタイ駅から約200mに位置する、ホテルを主要用途とする複合開発。ホテル412室のほか、オフィスと商業施設部分を含む案件。ホテルの運営はIHGグループの「HOTEL INDIGO」と「HOLIDAYINN EXPRESS」による運営を予定。
東急不動産は2019年に設立した現地子会社、TOKYU LAND ASIA Pte.Ltd.(本社:シンガポール、以下、TLA)を通じて、インドネシアや中国以外のASEAN諸国への事業展開を進めてきているが、今回は初めてのタイ事業への参画となる。
英アストラゼネカの慢性腎臓病治療薬 国内で初承認へ
英国の製薬大手アストラゼネカが製造・販売する慢性腎臓病の治療薬が、日本国内で初めて近く承認される見通しとなった。これは「フォシーガ」で、日本では糖尿病や慢性心不全の治療薬としてすでに承認されているが、慢性腎臓病への効果も認められるとして先週、厚生労働省の専門部会が承認を了承した。
慢性腎臓病は成人の8人に1人、およそ1,300万人の患者がいるといわれる。
太陽誘電 中国・常州市にセラミックコンデンサ工場
受動電子部品を主とした電気機器の製造・販売を手掛ける太陽誘電(本社:東京都中央区)は7月29日、中国江蘇省常州市の子会社「太陽誘電(常州)電子有限公司」に約1億7,400万米ドル(約190億円)増資し、積層セラミックjコンデンサの工場を新設すると発表した。同社が中国に積層セラミックコンデンサの工場を設けるのは、広東省東莞市に続き2カ所目。
ヤクルト 中国海南省海口市に支店設立し営業開始
ヤクルト本社(本社:東京都港区)は7月30日、グループの中国の広州ヤクルトが海南省海口市(かいこうし)に海口支店を設立し、8月2日よりスーパーマーケット等の店頭で乳酸菌飲料「ヤクルト」および「ヤクルトライト」の販売を開始すると発表した。
これまで海口市は近隣の湛江(たんこう)支店(所在地:湛江市)から販売してきたが、今回の支店設立で、さらに販売体制を充実する。この結果、中国の販売拠点は50カ所、そのうち広州ヤクルトの拠点は10カ所となる。海口市は中国海南省北部に位置する人口約233万人の海南省の省都。
Meiji 韓国の東亞と合弁解消 全株式譲渡 提携は継続
Meiji Seikaファルマ(本社:東京都中央区、以下、Meiji)は7月27日、東亞ソシオホールディングス(本社:韓国・ソウル市、以下、東亞ソシオ)との合弁会社、DMバイオ Limited(以下、DMバイオ)について、Meijiが保有するDMバイオ社の全株式を、東亞グループに譲渡することに合意したと発表した。譲渡手続きは9月末に完了する予定。
なお、Meijiと東亞ソシオ間のバイオシミラーに関する提携関係は今後も継続することで合意している。
20年世界貿易額7%減の1,890兆円 コロナ禍など響く
日本貿易振興機構(ジェトロ)の推計によると、2020年の世界貿易額(輸出ベース)は前年比7.0%減の17兆2,180億ドル(約1,890兆円)だった。数量も5.0%減少した。コロナ禍で経済活動が停滞したほか、原油価格の下落が響いた。金額、数量ともに前年を下回るのは、金融危機の影響を受けた2009年以来という。