クボタグループのクボタ建設(旧クボタ工建、所在地:大阪市浪速区)は8月24日、カンボジア工業科学技術革新省から、同国西部のプルサット州プルサット市の上水道拡張工事を受注したと発表した。
契約額は19億9,000万円。取水能力7,260㎥/日、浄水処理能力6,600㎥/日。日本政府による無償資金協力の一環で、浄水施設や配水管網を整備する。工期はは25カ月。同事業により、プルサット市給水区域の給水普及率は約68%に向上する見込み。
ニプロ 東大病院と「コロナ重症化予測S」開発委託契約
ニプロ(本社:大阪市北区)は8月24日、東京大学医学部附属病院(以下、東大病院)と8月23日付で、人工知能で開発したアルゴリズム解析による「新型コロナウイルス感染症重症化予測システム」の医療機器プログラム承認と上市を目的とした開発委託契約を締結したと発表した。
このシステムは、患者の基礎項目とバイタルサイン、血液検査結果を入力することで、人工知能で開発したアルゴリズムが新型コロナウイルス感染症の重症化リスク予測を可能とするもの。医療崩壊の防止を支援するため、早期の医療機器プログラム承認および実用化を目指して開発を進めていく。
住友化学 国内外の半導体洗浄薬液の生産能力増強
住友化学(本社:東京都中央区)は8月24日、数十億円を投じ国内外の半導体製造で使う洗浄薬液の生産能力を増強すると発表した。愛媛工場(所在地:愛媛県新居浜市)の高純度硫酸は約2倍に増やすほか、100%子会社の東友ファインケムの韓国・益山工場(所在地:全羅北道益山市)の高純度アンモンニア水は約4割引き上げる。
新製造ラインの稼働開始時期は、愛媛工場が2024年度上期、東友ファインケムは2023年度下期をそれぞれ予定。
東電 福島第1原発処理水を沖合放出 23年開始へ
東京電力は8月25日、福島第1原発の処理水海洋放出の全体計画を発表した。風評被害抑制のため、海洋トンネルを新設して2023年から沖合約1kmで放出するほか、沖合での放射性物質トリチウムの監視強化や、風評被害が発生した場合の賠償方針を盛り込んでいる。
7月の外食売上高 コロナ前と比べ13.7%減
日本フードサービス協会が8月25日発表した7月の外食売上高(全店ベース)は、新型コロナウイルス禍前の2019年7月と比べ13.7%減となった。緊急事態宣言発令に伴う休業や酒類提供の停止があった「パブ・居酒屋」が70.0%減と大きな打撃を受けた。ただ、東京五輪の在宅観戦需要で持ち帰りや配食需要があり、全体の落ち込み幅を和らげた形となった。
日清食品「カップヌードル」累計販売500億食達成
日清食品は8月25日、2021年9月で発売50周年となる「カップヌードル」ブランドの世界累計販売数が500億食に達したと発表した。2016年に400億食を突破し、2021年5月に500億食に到達した。多様な味の商品展開や積極的な販促が奏功したほか、海外進出も効果を上げロングセラー商品となった。