東電 シンガポール地下変電所建設でコンサル契約

東京電力ホールディングス(本社:東京都千代田区)は8月23日、東京電力パワーグリッド(本社:東京都千代田区)および関電工(本社:東京都港区)と共同で、シンガポールでガス・電力事業を担うシンガポールパワーグループ(本社:シンガポール)との間で、7月14日に地下変電所建設プロジェクトに関するコンサルタント業務の契約を締結したと発表した。
このプロジェクトは、東南アジアで初となる230KV地下変電所を建設するもので、これまで電気設備・建物間の技術協調を含む詳細設計等で多くの技術的課題が挙げられていた。コンサルタント業務では、地下変電所に必要な変電設備や地中送電ケーブルの物品および工事の調達に関わる仕様の検討、入札者評価、建物工事における施工・工程管理など、工事完了までの技術支援を行う。

チャレナジー フィリピンで新型風力発電機1基目稼働

新型風力発電機の開発を手掛けるチャレナジー(本社:東京都墨田区)は8月26日、フィリピン・バタネス州の州都バスコで、次世代型風力発電機の1基目を稼働したと発表した。同発電機は台風下でも安定した発電が可能という。これは日本の環境省に採択された実証実験で立証しており、海外での設置は初めて。

ルネサス 採算難の滋賀工場は8月末で操業終了

半導体メーカー大手、ルネサスエレクトロニクスは8月27日、海外メーカーとの価格競争で採算が見込めなくなった通信機器向け半導体の製造拠点、滋賀工場の操業について、8月末で終了すると発表した。同工場で働くおよそ110人の従業員については配置転換や再就職の支援を行う。工場跡地は大阪市の不動産会社に譲渡するという。

大阪・福島区「松本病院」が破綻 コロナで一般外来減響く

医療法人友愛会(所在地:大阪市福島区、従業員185名)は8月26日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日弁済禁止の保全処分および監督命令を受けた。コロナ禍による医療機関の経営環境の厳しさは指摘されているが、経営破綻は全国初。
友愛会は、大阪府からの強い要請を受け、新型コロナ軽症・中等症の入院患者を受け入れる24時間救急対応の地域中核病院「松本病院」を運営。コロナ患者の受け入れに伴い、一般外来患者が大きく減少し、資金繰りがひっ迫していた。負債額は約52億円。

伊藤忠 BECISとタイの屋根置き太陽光発電で合弁設立

伊藤忠商事(本社:東京都港区)は8月23日、シンガポールのBerkeley Energy C&I Solutions(以下、BECIS)と共同で、タイにおける分散型電源事業を展開する合弁会社を設立したと発表した。今後、同新会社を通じてタイの需要家に向けて屋根置き太陽光発電設備をはじめとした、再生可能エネルギーソリューションの提案を加速していく。合弁新会社は「BEIT Solar Co.,Ltd」。2021年7月に設立した。