半導体メーカー大手、ルネサスエレクトロニクスは8月27日、海外メーカーとの価格競争で採算が見込めなくなった通信機器向け半導体の製造拠点、滋賀工場の操業について、8月末で終了すると発表した。同工場で働くおよそ110人の従業員については配置転換や再就職の支援を行う。工場跡地は大阪市の不動産会社に譲渡するという。
大阪・福島区「松本病院」が破綻 コロナで一般外来減響く
医療法人友愛会(所在地:大阪市福島区、従業員185名)は8月26日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日弁済禁止の保全処分および監督命令を受けた。コロナ禍による医療機関の経営環境の厳しさは指摘されているが、経営破綻は全国初。
友愛会は、大阪府からの強い要請を受け、新型コロナ軽症・中等症の入院患者を受け入れる24時間救急対応の地域中核病院「松本病院」を運営。コロナ患者の受け入れに伴い、一般外来患者が大きく減少し、資金繰りがひっ迫していた。負債額は約52億円。
霧島酒造9年連続首位守る 20年焼酎・泡盛の売上高
全国の焼酎・泡盛メーカーの2020年売上高ランキングが明らかになった。帝国データバンク福岡支社のまとめによると、「黒霧島」で知られる霧島酒造(所在地:宮崎県都城市)が前年比1.0%増の625億円で9年連続の首位となった。上位10社のうち増収は6社、4社が減収となった。
伊藤忠 BECISとタイの屋根置き太陽光発電で合弁設立
伊藤忠商事(本社:東京都港区)は8月23日、シンガポールのBerkeley Energy C&I Solutions(以下、BECIS)と共同で、タイにおける分散型電源事業を展開する合弁会社を設立したと発表した。今後、同新会社を通じてタイの需要家に向けて屋根置き太陽光発電設備をはじめとした、再生可能エネルギーソリューションの提案を加速していく。合弁新会社は「BEIT Solar Co.,Ltd」。2021年7月に設立した。
「丸亀製麺」韓国から撤退 日本製品の不買運動で
トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区)は8月26日、韓国から讃岐うどん専門店「丸亀製麺」が撤退したことを明らかにした。2019年以降の日本製品に対する不買運動が業績に大きく影響、今後も改善の見通しが立たないことから決断した。同社は2012年、韓国・ソウルで丸亀製麺の1号店をオープン、最大で12店舗を展開していた。
阪急阪神不動産 タイで3つの分譲住宅事業を推進
阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)は8月24日、タイの不動産デベロッパー、セナ・デベロップメント(本社:バンコク、以下、セナ社)と共同で、同国で新たに3つの分譲住宅事業を推進すると発表した。首都バンコクで、総戸数1,140戸の「(仮称)ラートクラバン・プロジェクト」、同500戸の「(仮称)サパンマイ・プロジェクト」、同630戸の「テパラック・プロジェクト」の3プロジェクトを推進する。
これにより、同社のタイにおける住宅分譲事業は17プロジェクト・約1万3,160戸となり、また海外における住宅分譲事業全体では32プロジェクト・約3万5,500戸となる。