トヨタ自動車が8月30日発表した7月の世界生産は、前年同月比11.9%増の77万3,135台だった。好調が続き11カ月連続で前年実績を上回った。新型コロナ禍からの世界経済の回復基調を背景に、コロナ前の勢いを感じさせる。
ただ、世界的な半導体不足や、部品生産拠点の東南アジア諸国が新型コロナ感染拡大に見舞われたまま生産が停滞し、部品調達が思に任せないことから、8月以降、深刻な打撃が表面化してくることは避けられない情勢だ。
藤田観光 9月に台湾に「ホテルグレイスリー台北」開業
藤田観光(本社:東京都文京区)は8月26日、台湾・台北市中正区で「ホテルグレイスリー台北」を9月14日に開業すると発表した。8月30日から宿泊予約の受け付けを開始する。新型コロナウイルス感染症の収束後を見据え、日本からのビジネス・観光客を取り込む。海外出店は韓国の「ホテルグレイスリーソウル」に次いで2軒目。台北の新ホテルは、全248室の客室は25㎡と、2名でのゆったりの利用が可能。「独立型バスルーム」を全室に導入している。
神戸物産「業務スーパー」大阪・天下茶屋でAI実験
「業務スーパー」を展開する神戸物産(本社:兵庫県加古川市)は8月26日、人工知能(AI)を採用した実験店舗「天下茶屋駅前店」(所在地:大阪市西成区)をオープンした。陳列棚の品切れをAI搭載の店内カメラで自動検知する仕組みを導入している。
7月国内テレビ出荷1年4カ月ぶり減”巣ごもり”一服感
電子情報技術産業協会(JEITA)が8月27日発表した民生用電子機器の7月の国内出荷実績で、薄型テレビが前年同月と比べ22.8%減の40万4,000台となり、1年4カ月ぶりに前年を下回った。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請により、想定以上の”巣ごもり”需要がこの間、テレビの国内出荷を支えてきた側面があったが、需要一巡で一服感がみられた。
マツダ 2工場の操業9/1再開を発表 部品調達にメド
マツダは8月27日、操業停止中の本社工場(所在地:広島県府中町)と防府工場(同山口県防府市)について、9月1日から再開すると発表した。中国からの貨物便ルートとは別の経路で部品を調達するめどがついたためとしている。
東京海上日動 大阪での「空飛ぶクルマ」事業性調査
東京海上日動火災保険は8月27日、SkyDrive、大林組、関西電力および近鉄グループホールディングスと共同で、「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施すると発表した。
同事業は大阪府の「令和3年度新エネルギー産業電池関連創出事業補助金『空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験』編」に採択されている。
2025年「大阪・関西万博」開催時の大阪ベイエリアにおけるエアタクシーサービスの実現に向け、地域住民の理解を促進し社会受容性を高めていくために、さらに一歩踏み込んだ取り組みとして5社共同で事業を推進することになった。