住友化学は8月31日、半導体の基板に電子回路を焼き付ける際に使うフォトレジスト(感光材)の生産能力を、2024年度に現在の約2.5倍に引き上げると発表した。
数百億円を投じ、大阪工場(所在地:大阪市此花区)の製造ラインを増やすほか、韓国の100%子会社の東友ファインケムの益山工場(所在地:全羅北道益山市)に液浸ArFフォトレジストの製造プラントを新設する。大阪工場は2023年度上期、東友ファインケムは2024年度上期にそれぞれ稼働開始を予定。
インド最大手マルチ・スズキ 半導体不足で9月に大幅減産
インドの乗用車最大手マルチ・スズキは8月31日、9月は半導体不足の影響で大幅な減産になる見通しだと発表した。北部ハリヤナ州のグルガオン工場などの生産が平時の4割程度に落ち込む見通しという。工場ごとの具体的な操業予定などについては言及していない。
ルネサス 英大手6,000億円超で買収 充電や通信技術強化
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは8月31日、英国の半導体大手ダイアログ・セミコンダクターの全株式を約6,240億円で取得し、買収を完了したと発表した。充電や通信用の技術を強化する。世界的な半導体需要のたかまりに対応し、業容の拡大を目指す。
カンボジアに8/30セブンイレブン1号店オープン
セブン‐イレブン・ジャパンは8月31日、子会社の米7‐イレブン・インク(所在地:米テキサス州)がカンボジアでのマスターフランチャイズ契約を締結しているALL Cambodia Co.,Ltd.(CPオールカンボジア)と、30日に首都プノンペンにセブン‐イレブン1号店を開店したと発表した。カンボジアでの出店は初となる。
店舗は、プノンペン郊外のプレク・プノフ地区のオフィスビル1階に出店し、24時間・年中無休で運営する。200アイテム以上の商品を取り扱う。カンボジアでは1号店を皮切りに今年度中に店舗数の拡大を計画している。カンボジアはセブンイレブンが進出する17番目の国・地域となる。
レノバ フィリピンの水力発電事業への融資契約締結
再生可能エネルギー事業を手掛けるレノバ(本社:東京都中央区)は8月27日、参画するフィリピン・イフガオ州のキアンガン水力発電事業に関して、フィリピン開発銀行など金融機関との間で26日、融資関連契約を締結したと発表した。
キアンガン事業は同社初の水力発電事業(設備容量17.4MW)であり、またフィリピンへの初めての出資となる。同事業は同国で水力発電プロジェクトの建設実績を持つ同国の大手建設会社Santa Clara International Corporationが担っている。
技研製作所 シンガポール下水道立坑工事に圧入工法採用
技研製作所(本社:高知市)は8月26日、製造販売する杭圧入引抜機「サイレントパイラー(R)」による圧入工法が、シンガポールの大深度下水道トンネルシステム(Deep Tunnel Sewerage System、以下、DTSS)の立坑工事に採用され、工事が進められていると発表した。この案件は、硬質地盤クリア工法を用いてハット形鋼矢板を圧入した同国初の工事となる。同社が機械を販売し、グループ企業のGiken Seisakusyo Asia Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が指導員を派遣している。
シンガポールでは近年、硬質地盤の工事案件が像か傾向にある。今回の工事実績により、シンガポールでの工法提案力を一層強化できると考えている。