住友商事(本社:東京都千代田区)、東急電鉄(本社:東京都渋谷区)、富士通(本社:東京都港区)の3社は8月31日、東急電鉄自由が丘駅(東横線・大井町線)で2021年12月よりローカル5Gを活用した線路の異常検知および運転支援業務の高度化に関する実証実験を開始すると発表した。この実証実験は、同日総務省の「令和3年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に選定されたもの。
実証実験は2021年12月から2022年3月まで。列車や駅のホームに設置した高精細4Kカメラで撮影した映像をローカル5Gで伝送し、AIで解析することで、目視で行っていた線路巡視業務および車両ドア閉扉合図業務の効率化・高度化を目指すもの。これらの有効性の検証およびローカル5Gの性能評価などを実施し、課題の抽出や今後の実装および普及に向けた検討を行う。
東芝DS・SpeQtral 東南アの量子暗号ビジネスで協業
東芝デジタルソリューションズ(本社:神奈川県川崎市、以下、東芝DS)は8月31日、SpeQtral Pte.Ltd.(本社:シンガポール)と、シンガポールなどの東南アジアにおける政府機関や企業といった顧客の開拓、市場参入戦略の策定等に関する業務に係る協業について合意したと発表した。これに基づき両社は、東南アジアの潜在的なユーザーがデータ通信を保護するために、量子暗号通信の必要性を理解し、実装を検討し推進することを支援していく。
住友化学 半導体感光材の生産能力24年度に2.5倍に増強
住友化学は8月31日、半導体の基板に電子回路を焼き付ける際に使うフォトレジスト(感光材)の生産能力を、2024年度に現在の約2.5倍に引き上げると発表した。
数百億円を投じ、大阪工場(所在地:大阪市此花区)の製造ラインを増やすほか、韓国の100%子会社の東友ファインケムの益山工場(所在地:全羅北道益山市)に液浸ArFフォトレジストの製造プラントを新設する。大阪工場は2023年度上期、東友ファインケムは2024年度上期にそれぞれ稼働開始を予定。
インド最大手マルチ・スズキ 半導体不足で9月に大幅減産
インドの乗用車最大手マルチ・スズキは8月31日、9月は半導体不足の影響で大幅な減産になる見通しだと発表した。北部ハリヤナ州のグルガオン工場などの生産が平時の4割程度に落ち込む見通しという。工場ごとの具体的な操業予定などについては言及していない。
ルネサス 英大手6,000億円超で買収 充電や通信技術強化
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは8月31日、英国の半導体大手ダイアログ・セミコンダクターの全株式を約6,240億円で取得し、買収を完了したと発表した。充電や通信用の技術を強化する。世界的な半導体需要のたかまりに対応し、業容の拡大を目指す。
カンボジアに8/30セブンイレブン1号店オープン
セブン‐イレブン・ジャパンは8月31日、子会社の米7‐イレブン・インク(所在地:米テキサス州)がカンボジアでのマスターフランチャイズ契約を締結しているALL Cambodia Co.,Ltd.(CPオールカンボジア)と、30日に首都プノンペンにセブン‐イレブン1号店を開店したと発表した。カンボジアでの出店は初となる。
店舗は、プノンペン郊外のプレク・プノフ地区のオフィスビル1階に出店し、24時間・年中無休で運営する。200アイテム以上の商品を取り扱う。カンボジアでは1号店を皮切りに今年度中に店舗数の拡大を計画している。カンボジアはセブンイレブンが進出する17番目の国・地域となる。