産業用アルミフレーム&システムを手掛けるエヌアイシ・オートテック(本社:富山市)は9月3日、タイの連結子会社NIC Autotec(Thailand)Co.,Ltd.(以下、NICタイ)を解散し、清算すると発表した。
同社グループ全体として、総合的に事業の合理性を勘案し、経営資源の集中と経営の効率化について検討した結果、協力関係にある現地企業を代理店(協力工場)に指定し、NICタイがに担ってきた業務を委託することにした。これにより、ローコストオペレーションの実現と、現地ローカル企業への拡販が推進される。
大日本住友製薬 ホーチミン市に10/1駐在員事務所開設
大日本住友製薬は9月2日、ベトナム・ホーチミン市に10月1日付で駐在員事務所を開設すると発表した。現地連携企業との連携を強化し、新薬などの承認取得を促進する。市場調査、情報収集に注力する。当面はシンガポール現地法人の出先機関と位置付け、常駐の社員3人を配置する。
日産自と早大 レアアースを高純度で回収するリサイクル技術
日産自動車(本社:横浜市西区)と早稲田大学(本部所在地:東京都新宿区)は9月3日、電動車用のモーター磁石からレアアース化合物を高純度で効率よく回収するリサイクル技術を共同開発し、2020年代中ごろの実用化を目指した実証実験を開始したと発表した。
日産は2017年より非鉄金属のリサイクルと製錬に関する研究で高い実績のある早稲田大学創造理工学部の山口勉功研究室と共同で、同校の大型炉設備を使用し、電動車用のモーター磁石からレアアース化合物を回収する研究を開始。2019年度に、高温で融体を取り扱う「乾式製錬法」により、モーターを解体することなく、高純度なレアアース化合物を効率よく回収する技術を確立した。
古河電工 カンボジアで超高圧地中送電ケーブル受注
古河電気工業(本社:東京都千代田区)は9月3日、カンボジアでカンボジア電力公社(EDC)により実施される「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)(第二期」の送電網構築事業を、電力プラントのEPC事業を営むマレーシアのペステック社と協働で受注したと発表した。受注金額は約40億円。
同事業は国際協力機構(JICA)による円借款事業(ODA)として実施される。これにより、同国の国内電力需要の約7割を占める首都プノンペンの電力の安定供給と経済発展に寄与する。
ヤマハ発動機 小型自動EVで22年7月から搬送サービス
ヤマハ発動機(本社:静岡県磐田市)は9月1日、ベンチャー企業、ティアフォー(所在地:名古屋市)との共同出資会社「eve autonomy(イヴオートノミー)」(本社:静岡県袋井市)が、同日より先行受注を開始すると発表した。2022年7月から自動運転の小型電気自動車(EV)を使った搬送サービスを提供する。
ティアフォーが開発を主導するオープンソースの自動運転OS「Autoware」の技術と、ヤマハ発動機の車体開発技術を掛け合わせて共同開発した。開発するうえで大きな課題だった「高い初期費用」と「長期間に及ぶ導入工事」の2点をクリアした。その結果、導入のための長期工事は不要で、工場内などの物流コストを低減できるという。
日立 中国での昇降機の累計出荷台数100万台突破
日立製作所は9月2日、中国での昇降機の出荷台数が1日に100万台を突破したと発表した。中国へは2020年に年間12万台を出荷し、2018年から3年連続で昇降機新設受注台数でシェア1位を維持しているという。今回、中国における昇降機の製造・販売・サービスを担う日立電梯(中国)有限公司の成都工場から出荷され、9月1日に累計出荷台数が100万台に到達した。