フェローテックホールディングス(本社:東京都中央区)は9月3日、世界的な半導体需要の高まりに合わせ、特殊セラミックスの需要も増大していることから、これらのニーズに応えるため、40億円を投じ石川県白山市の山島工業団地内の同社の開発センター敷地内に第2工場を建設し供給能力を増強すると発表した。第2工場の敷地面積は9,002㎡、延床面積は5,350㎡。2021年11月に着工、2022年10月操業開始の予定。
同社は、高純度ファインセラミックスと機械加工のできるマシナブルセラミックスを各種ラインアップしており、主に半導体製造装置および部品の関連メーカーに採用されている。最近では、医療、検査、分析機器などの成長分野で同社セラミックスが採用されており、非半導体分野での需要拡大も見込まれている。
伊藤忠 フィンランドのパプティックと資本業務提携に合意
伊藤忠商事(本社:東京都港区)は9月6日、Paptic社(本社:フィンランド・エスポー)との資本業務提携に合意し、同社の株式を取得したと発表した。
PAPTICは、フィンランド国立技術研究センター(VTT)で基礎技術が開発され、持続可能な森林由来のパルプを主原料とし、しなやかさと強度を持ちながらも紙としてのリサイクルが可能な、環境負荷の軽減に寄与する包装資材として期待される新素材。伊藤忠は2020年にフィンランド大使館商務部からPaptic社の紹介を受け、日本における戦略的マーケティングパートナーとして展開を進めている。今回の資本業務提携に伴い、伊藤忠商事は日本市場における新素材PAPTICの独占販売権を取得した。
新素材PAPTICは欧州で多様な実用例があり、高級デパートの手提げ袋(紙袋代替)や、フィンランド最大手の食品・菓子メーカーの包材(プラスチック代替)、Eコマース用配送外装(プラスチック代替)等に活用され、いずれも従来の包装資材からの置き換えによる環境負荷の軽減を実現している点、高く評価されているという。
住友商事 ベトナムでマネージドケア事業に参入 大手に出資
住友商事(本社:東京都千代田区)は9月6日、ベトナム最大手のマネージドケア事業者、Insmart Joint Stock Company(以下、インスマート)に出資し、ベトナムにおけるマネージドケア事業に参入したと発表した。
マネージドケア事業者は、企業の従業員や保険会社の被保険者が医療機関で受診した際の医療費の支払い・請求・内容審査、投薬量や入院回数の適正化、適切な医療機関の紹介などを行う。
インスマートは、ヘルスケア市場の成長と企業・民間医療保険会社の医療費抑制ニーズを背景に、拡大を続けるベトナムのマネージドケア業界において、マーケットシェア6割超を誇る最大手。
スバル 3工場の稼働停止日を5日間追加 部品調達難で
SUBARU(スバル)は9月6日、7日から4日間の稼働停止を予定している国内3工場について、停止日を5日間追加すると発表した。東南アジアの新型コロナウイルス感染拡大がいぜんとして続き、部品調達が滞っているため。自動車メーカー大手の、部品調達難による完成車工場の稼働停止=生産調整が広がっている。
ダイハツ 工場停止を延べ7日延長 東南アから部品届かず
ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は9月6日、国内の工場の稼働停止を延べ7日間延長すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、ベトナムなど東南アジアで移動制限措置が延長され、自動車部品の調達が滞っているためだ。
これにより、8月に発表済みの停止期間と合わせると、減産幅は25%となる。9月の稼働停止期間を本社工場(所在地:大阪府池田市)は9月13~17日の計5日間、ダイハツ九州(所在地:大分県中津市)の第2工場は9月13~14日の計2日間それぞれ延長する。
グラクソ社 コロナ治療薬「ソトロビマブ」承認申請
英国の製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は9月6日、モノクローナル抗体「ソトロビマブ」を、厚生労働省に新型コロナウイルス感染症の治療薬として製造販売承認申請を行ったと発表した。特例承認の適用を希望している。ソトロビマブは軽症・中等症の重症化リスクが高いと考えられる患者を対象とした点滴投与する治療薬。