半導体製造装置大手の東京エレクトロン(本社:東京都港区)は9月22日、宮城県大和町の工場敷地内に建設中だった「宮城技術革新センター」が完成したと発表した。顧客企業との共同研究や装置の評価を担う拠点とする。半導体製造に欠かせない主力装置の技術開発なども想定する。
同センターは地上4階建てで、延床面積は1万9,400㎡。1階から2階にかけて顧客企業が利用できる共同研究エリアや、装置の試験ができるトレーニングセンターなどを設けている。
ダイキアクシス インド・ハリヤナ州に浄化槽工場を新設
浄化槽メーカーのダイキアクシス(松山本社:愛媛県松山市、東京本社:東京都中央区)は9月21日、インド北部のハリヤナ州に浄化槽の生産工場を新設すると発表した。2022年6月の稼働開始を予定。当初の生産能力は年間350台。インドで拡大する浄化槽の需要に応える。
バッテリー交換式EVトラックの研究開発に5社が参画
伊藤忠商事(本社:東京都港区)は9月21日、環境省より公募された「令和3年度バッテリー交換式EV開発および再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」に応募し、採択されたと発表した。このプロジェクトの実証事業ではいすゞ自動車、JFEエンジニアリング、エッチ・ケー・エス、ファミリーマートの4社をパートナー企業に、共同参画する。
物流網の脱炭素化に向け、環境省公募の委託事業を通じ、バッテリー交換式EVトラック、バッテリーパック、およびバッテリー交換ステーションの開発を進める。実証事業では、開発したトラックをファミリーマートの配送車として運用し、埼玉県の三郷中央定温センターから各ファミリーマート店舗までの走行実証を行う。
アカツキ 日本のアニメ配信・普及へインドに子会社設立
オンラインゲームの制作などを手掛けるアカツキ(本社:東京都品川区)は9月22日、インドに子会社「Akatsuki India Private Limited」を2021年7月に設立したと発表した。子会社は日本のアニメの配信や、日本のキャラクターの商品化にも携わる。同国で2022年3月までに、複数の作品・コンテンツ・キャラクターの展開を始動することを目標に掲げ、インド市場での普及を図る。
太陽誘電 マレーシア・サラワク州に180億円投じ新工場
電子部品メーカーの太陽誘電(本社:東京都中央区)は9月21日、6億8,000万リンギ(約180億円)を投じ、マレーシアのサラワク州にスマートフォンや自動車などの使われる積層セラミックコンデンサーの新工場を建設すると発表した。現地の生産子会社、TAIYO YUDEN(SARAWAK)に新設する。中期的な成長戦略に基づき、将来のさらなる需要増に対応できる生産体制構築の一環。
新工場の延床面積は約6万8,900㎡、建築面積は約3万6,500㎡。2021年9月着工、2023年3月竣工予定。各種設備の効率化による省エネや建屋屋上への太陽光発電導入による創エネなどを通じて温室効果ガス低減に貢献し、環境にも配慮した最先端の工場になる予定。
日立造船 インドで3件目のごみ焼却発電プラント受注
日立造船(本社:大阪市住之江区)は9月21日、インドの100%子会社、日立造船インディア(所在地:ハリヤナ州グルガオン)が、インドでごみ焼却発電プラントの建設を受注したと発表した。
インドの廃棄物処理業者、Antony Lara Enviro Solutions Pvt.Ltd.と廃棄物の収集運搬事業者のAG Enviro Infra Project Pvt.Ltd.がこのプロジェクトのために設立した特別目的会社、Antony Lara Renewable Energy Pvt.Ltd.より、同国の重工業メーカー、ISGEC Heavy Engineering Ltd.(以下、ISGEC)とコンソーシアムを組成して受注した。
同国西部のマハラシュトラ州プネ県に、同州初となるごみ焼却発電所を建設する。ごみ処理量は700トン/日・1炉(ストーカ焼却炉)、発電出力14MW。2023年5月竣工予定。同社の同様のプラントの建設受注は2014年、2020年に続く3件目。