アイリスオーヤマ(本社・宮城県仙台市)は9月30日、グループの愛麗思生活用品天津有限公司(本社:中国・天津市)が、中国⒑拠点目となる「天津工場」を竣工し、10月より本格稼働すると発表した。
グループ会社および天津工場の所在地は天津経済技術開発区(TEDA)で、土地面積6万7,312㎡、建物総面積4万6,552㎡。総投資額は約50億円。家電製品、プラスチック製生活用品、スチールラック・什器などを手掛け、初年度販売額3億元(約50億円)を見込む。
今回の天津工場の新設により、北京・天津など華北地区経済圏に迅速に商品を出荷でき、中国国内における物流の一層の効率化を実現できるとしている。
HIS 外国人材派遣事業に参入 特定技能で農業,宿泊業支援
旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は特定技能の在留資格を持つ派遣事業に参入する。農業と宿泊業に照準を置き、当面は国内に在住する他の在留資格を保有する外国人の資格を切り替えて派遣するとしている。コロナウイルス感染症の収束状況を見据え、2022年以降は海外からの人材を受け入れる。コロナ禍で本業の旅行需要が低迷する中、収益源の多様化に注力する。
ホンダ 宇宙ロケット開発に参入 30年までに試験機打ち上げ
ホンダ(本社:東京都港区)は9月30日、小型宇宙ロケットを開発し、人工衛星を宇宙に運ぶ小型ロケット事業に参入すると発表した。2030年までに試験機を打ち上げる。ロケット打ち上げを手掛けるのは国内自動車メーカーで初めて。2020年代に打ち上げの実証実験を行う。
自動車8社の8月世界生産17%減,2カ月連続減 部品調達停滞
国内自動車8社の8月の世界生産台数は前年同月比17.4%減の計154万3,413台となった。これで新型コロナウイルス感染拡大で低調だった前年同月を2カ月連続で下回った。これまで各社が工場の稼働停止を明らかにしていたように、東南アジアでのコロナ流行、再拡大で部品調達が停滞したほか、引き続き半導体の供給不足が響いている。
トヨタ 8月の世界生産16.2%減 1年ぶり前年実績下回る
トヨタ自動車が9月29日発表した8月の世界生産は、前年同月比16.2%減の53万1,448台だった。同社の世界生産が前年実績を下回るのは1年ぶり。東南アジアの新型コロナウイルスの感染拡大による部品調達難や半導体不足による生産調整が響いた。9月以降は事態がさらに悪化。部品供給網の不安定化で減産がさらに拡大する見通し。
JSR シンガポールに半導体材料事業の現地法人設立
JSR(本社:東京都港区)はこのほど、シンガポールを中心とした東南アジアにおける半導体材料事業の営業・マーケティング強化のため、シンガポールに現地法人「JSR Electronic Materials Singapore Pte.Ltd.」を設立すると発表した。10月1日設立し、稼働開始は2021年12月ごろを予定。グローバルでの半導体材料事業の連携を強化し、東南アジア地域における一層のマーケティングと顧客対応力の強化を図り、顧客と製品のポートフォリオ拡大につなげていく。