トヨタ自動車は10月1日、立ち乗りタイプの三輪電動モビリティ「C+walkT(シーウォークティー)」を発売したと発表した。小型の電気自動車(EV)と位置付け、空港やショッピングモールのほか、公園や私道での利用を想定する。今後は座り乗りタイプの販売も予定する。シーウォークティーは立ち乗りタイプで、高さは121cm、全長を70cmと歩幅程度の長さにすることで、周囲への圧迫感を抑えた。走行時に足を載せるステップの高さ15cmで乗り降りしやすくしている。
ハンドル左右のアクセルレバーを操作するだけで発進、加速、減速、停止ができるようにした。速度は時速2~10kmの6段階に設定できる。フル充電に2時間30分を要し、約14km走行することができる。公道(車道と歩道双方)での走行は規制されている。価格は約34万円から。
イセ・フーズ 82億円投じAI導入の鶏卵場はシンガポール最大
鶏卵生産大手、イセ食品(東京本社:東京都千代田区)のオーナー、伊勢彦信氏が出資するイセ・フーズ・ホールディングス(本社:シンガポール、以下、IFH)が1億シンガポールドル(約82億円、1シンガポールドル=約82円)を投じ、シンガポールで設置した鶏卵農場の生産能力は、完全稼働時に年間3億6,000万個と同国内最大の養鶏場となる見通し。また、初生びな(ふ化したばかりのひな)が500万羽となる見込み。
同施設は、イセ食品が持つ種鶏の育成から採卵までの一貫生産システムを導入。鶏の育成から卵生産までを一貫生産する最新鋭施設となる。鳥インフルエンザなどの防疫体制のノウハウも取り入れる。また、シンガポール国立大学と協力して、鶏の健康状態を確認するのに人工知能(AI)を導入するなど、日本とシンガポールの共同開発による最新技術を導入する方針。2022年から2024年まで順次、稼働していく予定。
IFHはシンガポール食品庁と9月10日、同国で養鶏場を開発する覚書を締結。IFHはこれに基づき、養鶏場を設置する約13haの農地をリースを受ける。
イオン インドネシア保健省に酸素発生機5台を寄贈
イオンは9月29日、インドネシア保健省に新型コロナウイルス感染症対策の一環として、酸素発生機5台(5,000万円相当)を寄贈したと発表した。イオングループが進出している東南アジア5カ国を対象に、総額3億5,000万円相当を寄付した一環。この結果、5カ国すべてへの贈呈が完了した。
ルネサス 自動車向け半導体23年に生産能力5割増を計画
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは9月29日、設備投資を含めた中期経営計画を明らかにした。2023年までに自動車向けなどの半導体「マイコン」の生産能力を2021年と比べて5割増やす。これに伴い、2021年の全体の設備投資額は800億円超、2022年も600億円程度とする。直近の年間200億円程度から大幅に引き上げる。
田辺三菱製薬 10月から植物由来のコロナワクチンの治験へ
田辺三菱製薬(本社:大阪市中央区)は、カナダの子会社メディカゴが開発を進めている、植物由来の新型コロナウイルスワクチンについて、10月から国内で治験を始める方針。2022年3月までに、厚生労働省に製造販売の承認を申請することを目指している。このワクチンは植物の中で免疫を誘導する成分をつくる仕組み。カナダや米国で実施している治験は最終段階に入っているという。同社は、国内でも治験を開始し、日本人も含めて安全性や有効性を確認したい考え。
赤ちゃん本舗 初の台北・明曜百貨に10/8台湾2号店
ベビー用品大手の赤ちゃん本舗(本社:大阪市中央区)は9月28日、台北市大安区の百貨店、明曜百貨に10月8日、台湾2号店を出店すると発表した。台北市への出店は初めて。
店舗面積は203坪で、既存の1号店、新北店(ショッピングセンター「秀泰生活広場」内)の約1.2倍。在庫管理のSKUで5,500の妊婦・乳幼児用品をそろえる。台北市にも0~4歳の乳幼児が多いことと、顧客に利便性に配慮し、アクセスの良さから同地での出店を決めた。