コールセンターや電子商取引(EC)サービスなどを手掛けるトランスコスモス(本社:東京都豊島区)は10月4日、韓国での事業拡大に伴い、同国子会社、トランスコスモスコリア(本社:韓国・ソウル市)が釜山市に新しいオペレーションセンター「プサン第3センター」を開設したと発表した。同センターは約330席の大規模なコンタクトセンターとして、9月から業務を開始した。これにより、同社の韓国におけるオペレーションセンターは計15カ所(合計約5,900席)に増強される。
ホソカワミクロン タイの販売子会社の営業活動を終了
粉体機器の製造・販売を手掛けるホソカワミクロン(本社:大阪府枚方市)は10月1日、タイの販売子会社、ホソカワミクロン・タイ(所在地:バンコク)の営業活動を9月末で終了したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、本来の活動が行えない状況が続いているため。12月末に閉鎖する予定。
なお、同子会社が行っていた営業活動は、ホソカワミクロン、マレーシアで継続する。
ソフトバンク 農業支援AIを大幅リニューアルし値下げ
ソフトバンク(本社:東京都港区)は10月4日、農地の日射量などのデータをセンサーで収集し、AI(人工知能)で分析することで、農作物の効率的な生産を支援するサービス「e-kakashi(イーカカシ)」の機能を大幅に拡充するとともに、端末を低価格化して同日から提供開始すると発表した。
東京エレクトロンデバイス製の最新の端末(ゲートウェイ)を採用したことなどにより、農業事業者が導入しやすいよう、端末機器の価格を10万9,780円という価格を実現し、従来の80万円から大幅に引き下げた。これにより、より多くの農業法人、農業指導者・研究者、食品・種苗メーカー、農業従事者への普及を図る。
採用にあたっては、端末1台にあたり月額税込み1,078円の接続料、1契約あたり月額4,378円のクラウド利用料などが必要。
ホンダ インドで二輪車の累計販売5,000万台突破 20年余で
ホンダは10月4日、インドの二輪車法人、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディア(HMSI)が、インド国内での累計販売が5,000万台を突破したと発表した。2001年の販売開始から20年余での大台達成となった。
中国恒大集団 香港市場で取引停止 関連企業の売却観測も
香港取引所は10月4日、午前9時(日本時間午前10時)から中国の不動産大手、中国恒大集団とグループの不動産管理会社、恒大物業集団の株式の売買を停止すると発表した。
香港メディアによると、中国不動産大手、合生創展集団が恒大物業を買収するとの観測が出ている。合生創展が400億香港ドル(約5,700億円)超で恒大物業の株式51%を取得する計画という。合生創展の株式も買収に関する発表を控えているとして、取引停止になっている。恒大物業は同日、M&A(合併・買収)に関する発表を控え、売買を停止したと説明している。
市場でデフォルト(債務不履行)の懸念が高まっている恒大株は債務問題への懸念を受けて、夏場から大きく下げ、先週末までに2020年末比で80%下落していた。
シキボウ 台北市に初の現法設立 差別化素材開発の拠点に
シキボウ(本社:大阪市中央区)は9月30日、台湾・台北市に全額出資子会社を設立すると発表した。同社が台湾に現地法人を設立するのは初めて。台湾は高品質な長繊維素材の開発・生産に長けているほか、小規模企業が多くコラボレーション戦略を進めやすい土壌であること、機能繊維や再生繊維の開発に積極的で、シキボウの開発戦略の方向性と一致しているため、差別化素材拡大が可能と判断した。
現地法人は2022年1月1日設立の予定。名称は台湾敷紡(仮称)で、オフィスは内湖区南京東路に設ける予定。資本金は750万台湾元(約3,000万円)。日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とした海外市場に向けて販売を推進する。
シキボウは現在、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、香港に拠点を構えている。これらの生産拠点との連携により素材開発のグローバル化推進を加速させる。