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室生寺で仏像2体発見 四天王の一部は平安期作か

室生寺で仏像2体発見 四天王の一部は平安期作か

室生寺(奈良県宇陀市)で、7月31日までに木彫りの仏像2体が見つかった。四天王像のうちの持国天と増長天で、寺は奈良国立博物館に依頼して詳しく調査する。同館では「様式などから平安時代の作とみられる」としている。
2体は境内の仁王門の2階内部で見つかった。いずれも台座を含め高さ約160㌢、左右の両手先部分が欠けていた。室生寺は明治初期の廃仏毀釈で、多くの仏像が散逸した。
四天王は仏法の守護神とされ、他に広目天、多聞天を合わせて通常は4体(四天王)からなる。

終戦時の玉音放送の原盤を初公開 声高く明瞭

終戦時の玉音放送の原盤を初公開  声高く明瞭
8月15日、太平洋戦争の終結から70周年をを迎えるのを前に、宮内庁は8月1日付で1945年に昭和天皇がラジオで終戦の詔書を読み上げた玉音放送について、原盤レコードの音声を初めて公開した。報道機関には原盤の撮影も認めた。
これまでテレビ番組などで放送された音声は、いずれも複製。これに比べ原盤はテンポが速く、録音時間が10秒ほど短い4分30秒だった。声が高く明瞭な他、抑揚なども昭和天皇の肉声に近いことが、宮内庁が今回に合わせて行った調査で判明した。

青森・八戸沖海底で太古の生態系 微生物群を確認

青森・八戸沖海底で太古の生態系 微生物群を確認

海洋研究開発機構の研究チームはこのほど、米科学誌サイエンス電子版に、青森県・八戸沖の海底で、石炭層を含む2000万年以上前の深い地層に、森林土壌にいるのと似た微生物群が生息しているのを確認したと発表した。
これは同チームが地球深部探査船「ちきゅう」で掘削調査した結果、分かったもの。かつて森や湿原だった陸地が、日本列島の形成過程で海底に沈みこんだ後も、太古の生態系の一部を保っている「海底下の森」の存在を示すものだという。

10/24から「第67回正倉院展」宝物12件が初出品

10/24から「第67回正倉院展」宝物12件が初出品

奈良国立博物館(奈良市)は7月29日、「第67回正倉院展」を10月24~11月9日の17日間の日程で開催すると発表した。正倉院宝物63件を展示。うち12件は初出品となる。展示されるのは、聖武天皇の遺愛品を記した目録「国家珍宝帳」の筆頭に掲げられる「七条褐色紬袈裟(しちじょうかっしょくのつむぎのけさ)」など。石製の横笛や尺八、背面の花の文様が美しい「紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)」などの楽器も含まれる。

「宗像・沖ノ島」17年世界遺産推薦へ 文化審議会

「宗像・沖ノ島」17年世界遺産推薦へ 文化審議会

文化審議会は7月28日、2017年の世界文化遺産登録を目指す候補として、福岡県の古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を選んだ。2016年2月1日までに政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出し、17年夏のユネスコ世界遺産委員会で審査を受ける。
沖ノ島(宗像大社沖津宮)は、九州と朝鮮半島の中間にあり、4~9世紀に大陸との交流の成就を祈る国家的祭祀(さいし)が行われた。朝鮮半島製の金製指輪や中東のペルシャからもたらされたカットグラスの破片など約8万店の出土品が国宝に指定され、「海の正倉院」とも呼ばれる。
地元自治体では、いまも女人禁制などが禁忌(タブ-)が守られており、島を信仰の対象とする伝統が継承されている世界でもまれな例–としている。

島根県・円福寺の観音菩薩は中国地方最古の仏像

島根県・円福寺の観音菩薩は中国地方最古の仏像

島根県芸術文化センターは7月24日、同県大田市の円福寺の木造観音菩薩立像(高さ42㌢)は奈良時代(8世紀)の制作で、中国地方最古の仏像と分かったと発表した。
仏像は円福寺の秘仏だが、由来は不明という。頭と体は針葉樹のカヤが使われ、高く結われた髪形や仏像の大きさ、表情などが、唐招提寺(奈良市)の奈良時代の仏像と似ていることから制作年代を判断した。