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150年ぶりに春日大社本殿前に綱吉が奉納した銅製の灯籠

150年ぶりに春日大社本殿前に綱吉が奉納した銅製の灯籠

奈良市の世界遺産・春日大社で9月1日、江戸幕府の五代将軍・徳川綱吉が奉納した銅製の灯籠(高さ約60㌢)が約150年ぶりに本殿前につり下げられた。
正確には、館林藩主時代に寄進されたもので、徳川家の葵も紋も施されている。傷みが激しくなり、明治以降は宝物殿で保管していたが、社殿などを20年に1度改修する「式年造替(しきねんぞうたい)」に合わせて修理した。
境内には平安以降の灯籠が設置され、綱吉との強い絆で知られた母・桂昌院が奉納した灯籠もみられた。

天下取りへ「天王山を守る会」が9/1から登頂証明書

天下取りへ「天王山を守る会」が9/1から登頂証明書

豊臣秀吉が、「本能寺の変」で主君・織田信長を自決させ、短期間ながら天下人となっていた明智光秀を破った戦場、天王山(標高270.4㍍)の地元、京都府大山崎町の住民団体「天王山を守る会」が、「登頂証明書」を9月1日から発行する。
証明書ははがき大。「チャレンジ精神をほめたたえます。次に目指すは天下取り、天王山からいざ出陣」と記され、登山口の宝積寺など3カ所で100円で販売する。受験、就職などいま人生の節目にある人、この証明書を入手して、秀吉の天下取りにあやかってみては-。

半世紀超えるブルートレインの歴史に幕

半世紀超えるブルートレインの歴史に幕

寝台特急ブルートレイン「北斗星」の最終列車は8月22日、午後4時12分、多くの鉄道ファンに見守られながら、定刻通りJR札幌駅を発車、23日午前には終点の上野駅に到着し、引退する。こうして半世紀を超えるブルートレインの歴史に幕を閉じる。
ブルートレインは昭和33年に登場し、「北斗星」は63年にデビューした。今年3月に定期運行が終了。4月以降、臨時列車として上り下り、それぞれ週3日程度運行されていた。

100万冊そろえ10年ぶり「檸檬」の舞台復活 丸善京都

100万冊そろえ10年ぶり「檸檬」の舞台復活 丸善京都

梶井基次郎の小説「檸檬(れもん)」の舞台となり、2005年に閉店した書店「丸善京都河原町店」が8月21日、複合商業ビル「京都BAL」(京都市中京区)の開業に合わせ地下1、2階に「丸善京都本店」として10年ぶりに復活した。約3300平方㍍の売り場に、西日本最大級の約7万冊要所を含め、約100万冊をそろえている。
この日は、午前中から多くの来店客があった。同店スタッフは「昔の店を知る人にも、今回初めて訪れた人にも愛される書店にしたい」と意気込んでいた。営業時間は午前11時~午後9時。

古墳時代前期の祭祀集落跡見つかる 奈良・中西遺跡

古墳時代前期の祭祀集落跡見つかる 奈良・中西遺跡

奈良県立橿原考古学研究所は8月19日、同県御所市の中西遺跡で、古墳時代前期(4世紀前半)の竪穴建物群や区画溝が見つかったと発表した。隣接する秋津遺跡では祭殿とみられる大型建物群がすでに確認されている。両遺跡は少なくとも南北400㍍、東西200㍍に広がり、同時代では全国的に例がない計画的に建物を配置した祭祀(さいし)目的の大集落と分かった。
今回の調査では、今年4月から中西遺跡で約7550平方㍍を発掘。竪穴建物26棟のほか、建物の間に掘られた幅30㌢~1㍍の溝が出土した。一方、今回の調査地の北東の秋津遺跡では2010年までに塀で囲まれた四角形の区画が7カ所確認されている。最大の区画は南北50㍍、東西48㍍以上あり、内側に大型建物4棟が並んでいた。
秋津、中西両遺跡の建物群や区画溝は造られた方角がほぼ一致しており、両遺跡は計画的に建設された一体の集落で、大型建物群は祭祀地区、竪穴建物群は住居地区だったと判断した。両遺跡は初期ヤマト政権が本拠を置いたとされる纏向(まきむく)遺跡(同県桜井市)から南西約15㌔にあり、共通する様式の土器も出土していることなどから、同研究所では「初期ヤマト政権が直轄した集落の可能性がある。祭殿を中心とし、その周囲に祭祀に関わる人たちが棲んでいたのだろう」とみている。

古都の夜照らす夏の風物詩「五山の送り火」

古都の夜照らす夏の風物詩「五山の送り火」

古都の夏の風物詩「五山の送り火」が8月16日、京都市街地を囲む山々で行われた。市内を流れる鴨川の橋の上やビルの屋上には家族連れら大勢の見物客が集まり、古都の夜を照らす一大イベントを見守った。
午後8時、東山の如意ヶ嶽で一画が最長約160㍍の「大」の字が燃え上がり、続けて「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」も5分おきに点火。最初は判然としなかった文字の輪郭が徐々にはっきりしていくと、見物客から歓声が上がった。
京都府警によると、今年の人出は大雨に見舞われた昨年より約2万人多い約6万人に上った。