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平城宮跡で10/3「庭の宴」天平衣装ファッションショー

平城宮跡で10/3「庭の宴」天平衣装ファッションショー

平城宮跡(奈良市)にある国の特別名勝「東院庭園」で10月3日午後6時半から、奈良時代の宴席を再現する「庭の宴」が開かれる。天平衣装のファッションショーや雅楽の演奏、古代食などが楽しめる企画で、主催する奈良文化財研究所が参加者を募集している。
このイベントは奈良文化財研究所が、史跡を活用し、当時の政治や暮らしを知ってもらおうと2年前から「観月会(かんげつえ)」と題して開催。今年は東院庭園が「楊梅宮」と呼ばれていた宝亀8(777)年に双頭のハスが咲いたという続日本紀の記述にちなみ、慶事を祝う宴席を再現する。唐楽などの演奏や研究員によるミニ講演があるほか、参加者には黒米と赤米の俵飯や古代のチーズ「蘇(そ)」など古代食も振る舞われる。
参加料は2500円。定員150人で応募多数の場合抽選となる。問い合わせは事務局(0742-30-6711)。

坂本龍馬「幻の愛刀」11月に86年ぶりに公開へ

坂本龍馬「幻の愛刀」11月に86年ぶりに公開へ

坂本龍馬がとくに愛した刀と伝えられ、昭和4年に東京で展示されて以来、行方が分からなくなっていた日本刀を、北海道在住の坂本家の関係者が保管していたことが9月16日分かった。高知県立坂本龍馬記念館(高知市)で11月、86年ぶりに公開される。
同記念館によると、見つかったのは刀身約52㌢の脇差し。備前長船(おさふね)の刀匠「勝光」「宗光」の名や「永正2(1505)年8月吉日」と年月が記され、室町時代末期につくられたとみられる。

人類の仲間 最古の新種 南アで化石15体分発見

人類の仲間 最古の新種 南アで化石15体分発見

南アフリカ・ウィットウォーターズランド大などの研究グループは、南アフリカの最大都市ヨハネスブルク近郊の洞窟で、現生人類を含むホモ属の新種とみられる15体分の化石が見つかったと、科学誌「イーライフ」で発表した。
いつの年代に生存していたかは不明だが、同大のリー・バーガー教授は英BBC放送に、ホモ属として最古のものの一つとみられ、人類とニ足歩行の霊長類との懸け橋になり得る存在だと述べており、進化の過程の解明に役立つ可能性がある。
ホモ属の新種に「星」を意味する現地の言葉を付けた「ホモ・ナレディ」と命名した。
グループは2013年10月に化石を発見した後、1550片の骨や歯を採集し研究。脳の大きさは原始的な猿人であるアウストラロピテクスと同じくらいだが、手足の骨格などは人類に似ているという。

太宰治が佐藤春夫に芥川賞の授賞を懇願する手紙発見

太宰治が佐藤春夫に芥川賞の授賞を懇願する手紙発見

作家、太宰治(1909~48年)が、当時芥川賞選考委員の一人であった作家の佐藤春夫(1892~1964年)に、芥川賞の授賞を懇願していた手紙が見つかった。
長さ4.1㍍に及ぶ巻紙には、毛筆で<第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます><佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい>などと書かれ、芥川賞を切望しながら受賞できなかった太宰が、佐藤に泣訴する様子が生々しく読み取れる。
第一級の資料が約80年間、人目に触れず保存されていたことに、専門家からは驚きの声が挙がっている。
佐藤の遺品を整理していた河野龍也・実践女子大准教授(日本近代文学)が発見、確認した。

世界遺産・韮山反射炉に落書き 一部にハングル文字

世界遺産・韮山反射炉に落書き 一部にハングル文字

「明治日本の産業革命遺産」の一つとして、世界文化遺産に今夏登録された「韮山反射炉」(静岡県伊豆の国市中)に落書きされていたことが9月5日、明らかになった。黒の油性ボールペンかフェルトペンで書かれたとみられ、溶液で一部は消えたが、消せなかった部分もある。同市は対応を文化庁と競技する。
落書きされたのは石炭の灰が落ちる「灰穴」の壁面のレンガ2カ所。ともに縦横約40㌢の範囲に、全部で約20の名前らしい文字が書かれていた。判読できないものが多いが、うち1個はハングル、残りは漢字という。

飛鳥京跡苑池で新たな建物跡を確認 庭園の門か 明日香村

飛鳥京跡苑池で新たな建物跡を確認 庭園の門か 明日香村

奈良県立橿原考古学研究所は9月3日、天皇の宮殿にあった本格庭園の遺構とみられている「飛鳥京跡苑池(えんち)」(奈良県明日香村、7世紀)で新たな建物跡を確認したと発表した。南北二つの池を持っていた庭園の門だった可能性があるという。苑池は飛鳥京跡の中枢部・内郭の北西にあり、範囲は南北約280㍍、南西約100㍍に及ぶ。長方形の北池(54㍍×36㍍)、五角形の南池(55㍍×65㍍)があり、塀や雲のような形の島、水路、噴水などもこれまでに確認されている。
同研究所によると、今回の調査では苑池の東のヘリで5つの柱の柱穴が3列に並んだ遺構が見つかり、南北約10.8㍍、東西約5.4㍍の掘っ立て柱建物とみられる。また、柱の配置から法隆寺(奈良県斑鳩町)中門のように正面の中心に柱が立つ珍しい構造だったとみられる。