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松尾芭蕉直筆の連句・画、書簡16点見つかる 柿衞文庫

松尾芭蕉直筆の連句・画、書簡16点見つかる 柿衞文庫

俳諧に関連した収集品を展示する「柿衞(かきもり)文庫」(兵庫県伊丹市)は6月2日、江戸時代前期の俳人、松尾芭蕉(1644~1694年)直筆の連句・画、書簡など16点が京都府や愛知県の個人宅で見つかったと発表した。
連句は1685(貞享2)年3月、『野ざらし紀行』の旅で水口(現在の滋賀県甲賀市)を訪れた時のもの。芭蕉は3番目に「三股(みつまた)の桜にのぼる人有(あり)て」と詠んでいる。「三股」は川の合流地点を指すとみられ、近くに咲く桜を船から観賞する人たちの様子をみて、表現したものだ。
芭蕉が詠んだ句に自ら描いた画を添えた、句自画賛「朝顔に」も確認された。これまで偽物しか見つかっていなかった。1682(天和2)年に詠んだ「朝顔にわれはめし喰(くう)おとこ哉(かな)」(私は朝顔が咲く早朝に食事している、きちんとした男だ、の意)の句に、生け垣にはう朝顔や月が描かれている。
柿衞文庫によると、芭蕉の画は約40点残っているが、晩年の作品が中心。今回見つかった画は40~42歳ごろ描いた初期の作品とみられるが、この時期の作品は他に2点しか知られていないという。
このほか、芭蕉が亡くなる2年前の1692(元禄5)年、門人で膳所(ぜぜ)藩士の怒誰(どすい)に宛てた書簡なども見つかった。

奈良で「万葉蹴鞠の宴」飛鳥時代の華麗な足技披露

奈良で「万葉蹴鞠の宴」飛鳥時代の華麗な足技披露

奈良市の春日大社などで5月29日、「万葉蹴鞠の宴in飛火野」(奈良公園)が開かれた。これは、飛鳥時代の衣装を身にまとった人たちが蹴鞠の華麗な足技を披露するもので、当時の蹴鞠の試合を再現した万葉蹴鞠競技や体験会も行われ、多くの観光客でにぎわった。
万葉蹴鞠は鹿革のボールを蹴り合い、相手の陣地にボールを落とすことを競い合う競技。日本書紀などに蹴鞠をシことなどが記され、軍事教練の一環としても行われていたとされる。

三浦春馬ら17年大河「おんな城主 直虎」キャスト発表

三浦春馬ら17年大河「おんな城主 直虎」キャスト発表

女優の柴咲コウさん(34)が主演する2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のキャスト発表会が5月26日、東京都内で行われた。
戦国時代に男の名前で家督を継ぎ、知恵と負けん気で井伊家を守った”おんな城主”の生涯を描く。井伊直虎の許婚者(いいなずけ)である井伊直親役で三浦春馬さん(26)が出演する。三浦さんは2003年の「武蔵」、2006年の「功名が辻」に続く3回目の大河となる。
このほか、貫地谷しほりさん、杉本哲太さん、高橋一生さんらが出演する。

奈良明日香村・都塚古墳 築造に3万人動員か

奈良明日香村・都塚古墳 築造に破格の3万人動員か

奈良県明日香村教育委員会はこのほど、同村の都塚古墳が石材の採取から運搬、墳丘築造の作業過程と総重量を分析し、延べ約3万人もの作業員が動員されたとの試算を明らかにした。
同村教委では「破格の労働量で大王陵墓をしのぐクラス。明日香を掌握していた有力者の墓と考えられる」としている。通常の平均的な古墳築造に要する労働量は5,000~6,000人といわれる。
都塚古墳(6世紀後半~7世紀初め、奈良県高市郡明日香村)は類例のほとんどない「階段ピラミッド」形状を持つ古墳として知られている。
被葬者は一時、大王をもしのぐ勢力を誇った蘇我氏の基礎を築いた蘇我稲目(いなめ)と推定されている。物部氏との戦いを制し、有力豪族による連合政権を実質的に主導した蘇我馬子の父だ。

大阪・北浜「適塾」で特別展 36年ぶり洪庵自筆資料も

大阪・北浜「適塾」で特別展 36年ぶり洪庵自筆資料も

大阪・北浜の「適塾」(大阪市中央区)で5月31~6月12日、特別展「洪庵・惟準から伝わる緒方家の至宝」が開かれる。主催は大阪大学適塾記念センター(大阪府豊中市)。
国の重要文化財に指定されている適塾は、医師で蘭学者の緒方洪庵が江戸末期に開いた私塾で、大村益次郎、橋本左内、福沢諭吉ら数多くの偉才を輩出している。6月10日の洪庵の命日に合わせ、毎年この時期にゆかりの資料を期間限定で公開している。
今回の展示では今年1月に洪庵の玄孫(やしゃご)にあたる故・緒方惟之(これゆき)さんから寄贈された資料を中心に、11点を公開する。
「名利を顧みず」など医師の心得を記した「扶氏医戒之略(ふしいかいのりゃく)」や、天然痘ワクチン接種普及の苦難を記した「除痘館記録」は、洪庵自筆の貴重な資料で、一般に公開されるのは36年ぶりという。
入場料は一般260円、高校生・大学生140円、中学生以下は無料。開館時間は10時~16時。月曜休館(ただし、月曜が祝日の場合は翌日休館)。

「姫路お城まつり」で豪華な時代絵巻を披露

「姫路お城まつり」で豪華な時代絵巻を披露

姫路市恒例の市民まつり「第67回姫路お城まつり」の時代パレードが5月21日、姫路市中心部の大手前通りで開催された。今年は徳川家康の孫・千姫が姫路に輿入れしてから400年となるため、夫で当時姫路城主だった本多忠刻役も新たに行列に加わり、豪華な時代絵巻を披露した。
同まつりは、夏の風物詩として定着、従来8月に開催されていたが、姫路城の「平成の大改修」が完了した平成27年から5月に開催時期を変更して催されている。
今年の同まつりは20日夕方に開かれた「姫路城薪能」で幕開け。2日目のこの日は、第48代「姫路お城の女王」の3人が、千姫など姫路ゆかりの姫3人に扮し、輿に乗ってパレードに参加した。まつり最終日の22日は、姫路城三の丸広場周辺で人気アニメ「妖怪ウォッチ」のキャラクタショーなど子供向けイベントが行われる。