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恐竜絶滅時を生き延びた二枚貝類発見 国内初 北海道

恐竜絶滅時を生き延びた二枚貝類発見 国内初 北海道

上越教育大の天野和孝副学長、金沢大学のロバート・ジェンキンズ助教らは2月27日、北海道浦幌町の約6000万年前の新生代の地層から、中生代末に起きた恐竜絶滅時の環境変動を生き延びた二枚貝類を国内で初めて発見したと発表した。今回の発見で、深海域の生物には環境変動の影響がなかったことが改めて確認されたという。
2012~2015年の調査で、新生代最初の暁新世(約6600万年前~5600万年前)の地層から、水深200~500㍍の深海に棲む11種の原始的な二枚貝の化石を発見。中生代最後の白亜紀(約1億4500万年前~6600万年前)にも生息していた「ホッカイドウキララガイ」「サハリントメソデガイ」などが含まれていることを確認した。深海が生物の避難所として機能していた可能性もあるという。

19年にも有人で月往復 トランプ政権が計画前倒し指示

19年にも有人で月往復 トランプ政権が計画前倒し指示

米航空宇宙局(NASA)が開発を進める新型有人宇宙船について、トランプ政権が2021年以降に計画していた月軌道への有人打ち上げの前倒しを検討するよう、指示したことが分かった。
NASA幹部が明らかにした。この宇宙船は2011年に退役したスペースシャトルの後継となる有人宇宙船オリオンと、次世代大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」。
これにより、早ければ2019年にも宇宙飛行士2人を乗せて月を往復する可能性があるという。宇宙飛行士2人を乗せて月周回軌道に到達した後、月面着陸せずに8~9日間で帰還する案が浮上している。

「槻の木の広場」の飛鳥寺西方遺跡で新たな建物跡

「槻の木の広場」の飛鳥寺西方遺跡で新たな建物跡

奈良県明日香村教育委員会は2月23日、同村の石敷き遺構「槻(つき)の木の広場」があったとされる飛鳥寺西方遺跡で、7世紀後半のものとみられる1棟の建物跡が見つかったと発表した。同遺跡で出土した初めての本格的な建物跡とみられ、専門家は「日本書紀」に記録された、辺境の人々をもてなした饗宴施設などの可能性を指摘している。
今回の調査地は寺の西門跡から南西約120㍍の遺跡の南端にあたり、柱の穴(一辺約1.2㍍、深さ約90㌢)9個を確認した。村教委によると、少なくとも東西11㍍、南北6.5㍍の常設の高床式の建物があった可能性があるという。
槻の木の広場は、後の大化改新の立役者・中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足が蹴鞠(けまり)を通じて初めて出会った場所とされている。

古代の巨大ペンギンはティラノサウルスら恐竜と共存

古代の巨大ペンギンはティラノサウルスら恐竜と共存

ドイツ・フランクフルトのゼンケンベルク研究所の鳥類学者、ゲラルト・マイヤー氏らは、ニュージーランドで発見された巨大ペンギンの足の骨の化石から、ペンギンの祖先が恐竜と同じ時代に地球上に存在していたことが分かった-との研究結果を発表した。この論文は科学誌サイエンス・オブ・ネイチャーに掲載された。
約6550万年前に起きた小惑星の衝突で非鳥類型恐竜が絶滅する以前、超大型のペンギンが角竜類のトリケラトプスや肉食のティラノサウルスといった恐竜と同じ空気を吸っていたことになる。
足の化石はニュージーランドのワイパラ川近くでアマチュア化石収集家により発掘された。ただ、この8㌢の骨の年代はティラノサウルス・レックスなどが姿を消してからずっと後の約6100万年前のものだった。しかし、この周辺では過去に別の巨大ペンギンの化石が見つかっており、これが決定的な証拠となり、2羽の共通の祖先がその何百年も前に生きていたことが示された。
ゲラルト・マイヤー氏は「この2羽のペンギンは全く同じ場所から発掘されたが、形態学的にはかなり異なる。これは両者の最後の共通の祖先がずっと昔、恐竜が繁栄していた時代に生息していたことを示している」と説明している。
このペンギンの祖先は子孫である2羽よりも500万~1000万年前に生息していたとみられ、恐竜の繁栄が続いていた白亜紀後期にはすでに存在していたことになるという。

40光年先に地球に似た7つの惑星を確認 国際チーム

40光年先に地球に似た7つの惑星を確認 国際チーム

ベルギー・リエージュ大学など国際チームの研究で、地球から約40光年離れた恒星の周囲を、地球に似た7つの惑星が回っていることが分かった。質量やサイズが地球と同程度で、地表に海が存在する可能性があるものもあるという。成果は2月23日付の英科学誌ネイチャーで発表される。
研究チームは米航空宇宙局NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡などで「TRAPPIST(トラピスト)-1」という恒星を観測。恒星を横切る惑星が少なくとも7つ存在することを突き止めた。これらの惑星の半径は地球の0.8~1.1倍程度。ほとんどの星の質量は0.4~1.4倍で、岩石でできている。
トラピスト-1の温度や距離などから7つのうち3つの惑星には、地表に海があって、生命が存在する可能性があるという。

全国に「歴食」開発の動き 町おこしの起爆剤にも

全国に「歴食」開発の動き 町おこしの起爆剤にも

全国でいま、様々な時代の人々が食べていた食事を、史料や記録に沿って、味付けも含めほぼ忠実に再現した「歴食」が全国各地に生まれている。町おこしの起爆剤にと考える自治体も増え、2月26日には島根県益田市で第2回サミットが開かれるという。
歴食の基本コンセプトは、「歴史的なストーリーを有した、価値ある食」だが、歴史に触発された食も含む。そして現在、東北から九州までの地域に縄文時代から江戸・幕末までをテーマにした12の「認定歴食」がある。
草分けともいえるのが奈良パークホテル(奈良市)の「宮廷料理・天平の宴」。平城京の出土品をもとに、1984年に再現したフルコース(税別1万1500円)で、素材を生かした肉や魚の干物、乳製品の蘇(そ)、油で揚げた唐菓子などだ。
徳川14代将軍・家茂に嫁した皇女和宮にちなんだ和宮御膳、同時代の新選組御膳は、中山道の赤坂宿があった岐阜県大垣市の「和洋会席かなぶ」が再現した。赤坂宿に残る本陣宿帳に残る記載などをもとに、江戸時代の料理本も参考に、当時の味付けを復元したという。
山口市には1500年に室町幕府の10代将軍・足利義稙(よしたね)が、同地を訪れた時の供応記録に残る御膳が生まれた。同地の守護大名・大内氏にちなんだ「平成大内御膳」は古文書通りに復元された32膳の将軍供応御膳を16品、10品など3コース(税別3000~1万5000円)に仕立てたもの。市内の宿泊施設などで食べることができる。