@club2 のすべての投稿

西田幾多郎の多数の直筆ノート見つかる

西田幾多郎の多数の直筆ノート見つかる

「善の研究」などの著書で知られ近代日本を代表する哲学者、西田幾多郎(きたろう、1870~1945年)の遺族宅で、西田直筆の多数のノートが見つかった。
石川県かほく市の西田幾多郎記念哲学館などが、修復とともに読み解きを進めており、専門家はノートの修復や読み解きが今後の哲学研究のモデルになると指摘している。
西田は、西洋思想と東洋思想を融合させた独自の哲学体系をつくり、当時の知識人や若者に大きな影響を与え、「京都学派」の中心となった。

山鉾巡行「前祭」7/17「後祭」7/24 祇園祭の鉾建て始まる

山鉾巡行「前祭」7/17「後祭」7/24 祇園祭の鉾建て始まる

京都市中心部の四条通で7月10日、祇園祭のハイライト山鉾巡行を控え、道路の一部を規制して鉾の組み立て作業が始まった。鉾は木材を傷めないよう、釘(くぎ)を一切使わず、縄で固定する「縄がらみ」という伝統的手法で組み立てられる。山・鉾は14日ごろまでにすべて組み立てられ、出揃う。
祇園祭の山鉾巡行は「前祭(さきまつり)」が7月17日、「後祭(あとまつり)」が7月24日行われる。

長崎・天草の「潜伏キリシタン」世界文化遺産に登録決定

長崎・天草の「潜伏キリシタン」世界文化遺産に登録決定

バーレーンのマナマで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は6月30日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)を世界文化遺産に登録することを決めた。日本の文化遺産は18件目で、自然遺産(4件)と合わせると世界遺産は22件となった。
登録されるのは、江戸幕府がキリスト教の信仰を禁じた17~19世紀、日本古来の伝統的な宗教や社会と”共生”しながら、密かに信仰を守り続けた「潜伏キリシタン」が育んだ独特の文化的伝統を示す遺産群。
禁教のきっかけとなった島原・天草一揆の舞台となった原城跡や信仰を集めた離島も含む集落や集落跡、長崎市内の大浦天主堂など12の構成資産すべてが対象となった。

淡路島で紀元前に埋納された最古級の銅鐸を確認

淡路島で紀元前に埋納された最古級の銅鐸を確認

兵庫県南あわじ市教育委員会は6月27日、同市で2015年に見つかった弥生時代の青銅器「松帆銅鐸(まつほどうたく)」の科学分析の結果、朝鮮半島産の鉛を含むなど弥生時代中期前半(紀元前4~前3世紀)の最古級の銅鐸と同じ特徴を持つことが分かったと発表した。多数の銅鐸が土中に埋められたのが、紀元前に遡って最古の事例となる可能性が強まった。
同市教委が奈良文化財研究所(奈良市)に依頼、銅鐸7個と、一緒に見つかった音を鳴らすための「舌(ぜつ)(=振り子)」7個について、元素の種類や含有量を測定する発光分光分析と鉛の同位体比から産地を推定する分析を行った。
銅鐸は豊作や集落の安全を祈るコメづくりを中心とした農業のまつりに使われたとされる。

銅鏡・鋳型で共同研究 橿原考古研と中国社会科学院

銅鏡・鋳型で共同研究 橿原考古研と中国社会科学院

奈良県立橿原考古学研究所と中国社会科学院考古研究所がこのほど、中国の山東省で出土する銅鏡や鋳型の共同研究をさらに進めるため、協議書を締結した。
中国の戦国時代の末期から前漢時代の銅鏡や、前漢時代の鋳型を最新技術で研究。鋳型の再利用状況など、製造技術の解明を進める。
戦国七雄の一つ、斉(せい)の城があった山東省臨二(りんし)地区で出土している紀元前3~2世紀の銅鏡などの調査を進める。同地区ではこれまでに計およそ7000枚の銅鏡が出土しているという。

鹿児島で7000万年前の大型草食恐竜の化石発見

鹿児島で7000万年前の大型草食恐竜の化石発見

国立科学博物館と鹿児島県薩摩川内市などは6月23日、同市の甑(こしき)島で、約7000万年前(中生代白亜紀最末期)の地層から、大型草食恐竜の左大腿(だいたい)骨の化石が見つかったと発表した。この恐竜は体長10㍍を超えるハドロサウルス類とみられる。
今回見つかった化石は長さ70㌢、直径最大28.5㌢。2016年7月、地質調査中に発見された。化石周辺の鉱物にレーザーを当てる「ウラン・鉛年代測定法」で、白亜紀最末期と特定した。白亜紀最末期は、恐竜が絶滅する直前の時期とされる。