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兵庫県篠山市で角竜類の化石新たに見つかる

兵庫県篠山市で角竜類の化石新たに見つかる

兵庫県立人と自然の博物館の発掘調査によると、兵庫県篠山市で、頭に角のある草食恐竜「角竜類」3体のあごの骨などの化石が見つかった。このうちの1つは子どものものとみられることから、恐竜の成長の過程を探る貴重な資料なると注目されている。
今回化石が見つかったのは、篠山市の大山下のおよそ1億1000万年前の前期白亜紀の地層。化石は角竜類の仲間の「ネオケラトプス類」のもので、上あごの骨1点と、下あごの骨2点などで3体のものとみられている。
この周辺では10年前にも、日本で見つかった初めての角竜類としてネオケラトプス類の化石が見つかっている。

厳寒の古都の夜空焦がす 奈良・若草山で山焼き

厳寒の古都の夜空焦がす 奈良・若草山で山焼き

近年では異例の寒さが続く中、奈良市の若草山(342㍍)で1月27日、春告げる伝統行事の山焼きがあった。近年、この季節としては比較的気温の高いこともあって、炎を見ながらはしゃぐカップルもみられたが、今年は厚い防寒着に身を包んだ見物客ら約18万人の多くが、古都の夜空を焦がす炎を厳かな面持ちで見守る姿が印象的だった。
約600発もの花火が打ち上げられた後、午前6時半、たいまつを手にした消防団員約300人が山裾で一斉に点火した。火は山頂に向かって約33㌶の草地に徐々に燃え広がり、近くの興福寺五重塔(国宝)などを暗い夜空に赤く照らし出し、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

現生人類の中東への移動 定説より4万~5万年遡る

現生人類の中東への移動 定説より4万~5万年遡る

国際研究チームは1月25日、米科学誌サイエンス電子版で、現生人類がこれまでの定説より約4万~5万年早い約17万~19万年前の時点で、アフリカから中東へ移動していたことが分かったと発表した。
現生人類の起源はアフリカで、およそ約12万年前にアラビア半島やアジアに広がったと考えられてきた。ところが、今回イスラエルなどのチームが、イスラエル北部のカルメル山の洞窟で約17万7000~19万4000年前の上あごの骨や歯の化石を発見した。
CTスキャンなどで詳しく分析し、アフリカや欧州、アジアなどで見つかった他の人類の化石と比べたところ、その特徴から絶滅したネアンデルタール人などではなく、現生人類の化石と判断した。

奥出雲「日刀保たたら」で伝統の今年の火入れ式

奥出雲「日刀保たたら」で伝統の今年の火入れ式

国内で唯一、「たたら吹き」で日本刀の材料となる高純度の玉鋼(たまはがね)をつくっている島根県奥出雲町大呂の「日刀保(にっとうほ)たたら」で1月24日、今年の操業開始となる火入れ式があった。「たたら吹き」は土の炉に燃料の木炭と砂鉄を入れる日本古来の製鉄法だ。
伝統的な神事に続き、村下(むらげ)と呼ばれる技師長が「初種」と呼ばれる今年最初の砂鉄を炉に入れた。それから3昼夜にわたり、30分ごとに砂鉄と木炭を加え続ける。そうすると炉からは、鉄の塊が約3㌧製造され、最も高品質な部分の玉鋼が刀匠に分けられるという。
1997年に開設された日刀保たたらは、2016年4月「出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~」として、日本遺産に登録されている。

中国でクローンのサルが誕生 霊長類で今後物議も

中国でクローンのサルが誕生 霊長類で今後物議も

中国科学院の上海の研究グループは、クローン技術によって全く同じ遺伝子を持つサルをつくり出すことに初めて成功したと発表した1月24日付アメリカの科学雑誌「セル」に発表した。
クローンのサルはカニクイザルで、この遺伝子は皮膚の細胞を提供したサルと全く同じで、同グループは体細胞を使ったクローン技術で霊長類をつくることに初めて成功したとしている。
クローン人間をつくることは各国で禁止されているが、同グループは「霊長類のクローンをつくるための技術面での壁は取り除かれた」としていて、今後大きな議論を呼ぶことになりそうだ。
また、同グループは今回の成功について「ヒトに近いサルのクローンをつくることで、従来の研究では解明できていない病気の仕組みの研究や薬の開発に生かせる」とし、アルツハイマー病やパーキンソン病などを再現して、治療につなげたいとしている。

春日大社の太刀は平安後期の最古級の日本刀

春日大社の太刀は平安後期の最古級の日本刀

春日大社(奈良市)によると、昭和14(1939)年に同大社の宝庫の天井裏から見つかった太刀を研ぎ直して調査したところ、12世紀の平安時代後期につくられた、今の形の日本刀としては最古級のものとみられることが分かった。作者は不明。
調査によると、束に近い部分に反りがある、先端部分が直線に近い形をしている-などから、平安時代後期に伯耆国(ほうきのくに)、今の鳥取県でつくられた「古伯耆(こほうき)」と呼ばれる太刀とみられることが分かったという。鞘(さや)や柄(つか)など外装は後の14~15世紀につくられたものだった。
この太刀は1月30日から3月26日まで春日大社国宝殿で公開される。