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藤原京で最大規模の建物跡発見 公的施設か寺院

藤原京で最大規模の建物跡発見  公的施設か寺院

藤原京で大型の建物跡発見 奈良県立橿原考古学研究所は11月18日、日本最初の本格的都城とされる藤原京(奈良県橿原市、694~710年)で、東西約51㍍、南北約6㍍の大型建物跡(8世紀初め)を見つけたと発表した。藤原宮を除く藤原京では最大規模で、同研究所は公的施設が寺院関連の建物とみている。

発見されたのは近鉄橿原神宮前駅から北東約900㍍の地点。4年にわたる調査で計36の柱穴跡を確認した。建物は直径30センチ前後の柱が東西方向に17本、南北方向に3本並ぶ構造だったとみられる。

 

大坂夏の陣「道明寺合戦」の記念碑が完成 除幕式

大坂夏の陣「道明寺合戦」の記念碑が完成  除幕式

大坂夏の陣(1615年)の皮切りとなった「道明寺合戦」の記念碑が、近鉄道明寺駅(大阪府藤井寺市)前に建てられ11月18日、ゆかりの武将の末裔らが立ち合い、除幕式が行われた。道明寺合戦では徳川軍の伊達政宗、片倉小十郎らと、豊臣軍の真田幸村、後藤又兵衛らが戦った。除幕式には片倉、真田、後藤3氏の末裔が初めて顔を合わせ、碑の前で握手した。

記念碑は道明寺まちづくり協議会が、合戦で散った武士の慰霊と鎮魂を目的に府などの助成金で建てた。碑は高さ2㍍。地元では2015年5月に「大坂の陣400年祭」のイベントを予定している。

邪馬台国東遷説を考える 纒向フォーラムに900人

邪馬台国東遷説を考える  纒向フォーラムに900人

邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡について考えるフォーラム「纒向出現–邪馬台国東遷説を考える」(桜井市主催)が11月16日、東京・有楽町のよみうりホールで開かれた。九州北部などの勢力が畿内に進出して邪馬台国をつくったとする東遷説をめぐる講演と議論に来場の約900人が聞き入っていた。柳田康雄・元国学院大学教授、俳優で考古学研究者の苅谷俊介さんが講演した。

“受難”の近江屋跡前で坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭

“受難”の近江屋跡前で坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭

幕末動乱期、薩長同盟を仕掛けるなど時代を動かした土佐藩脱藩浪士、坂本龍馬と中岡慎太郎の慰霊祭が11月15日、2人が襲撃された京都市中京区の河原町通蛸薬師下ルの近江屋跡前で営まれた。2人は1867年(慶応3年)11月15日、滞在していた近江屋で刺客に襲われた。龍馬はその日に亡くなり、中岡は2日後に絶命したとされる。慰霊祭はこの場所に石碑と案内板を設置している河原町商店街振興組合が毎年行っている。

古代の衣食住体感 奈良・明日香村で11/16収穫祭

古代の衣食住体感  奈良・明日香村で11/16収穫祭

東アジア最古とされる天文図と極彩色壁画で知られる奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)周辺で11月16日、「古代あすかの収穫祭」が開かれる。地元の人や学生らが手作りで再現した古代住居が並ぶ「村」を舞台に、貫頭衣の試着や村でとれた無農薬野菜を使った鍋など古(いにしえ)の衣食住が楽しめる。国営飛鳥歴史公園事務所が住民と企画。午前11時~午後3時で、参加無料。

紀元前2世紀「有柄式銅剣」の鋳型片 福岡で初出土

紀元前2世紀「有柄式銅剣」の鋳型片 福岡で初出土

福岡県春日市教育委員会は11月12日、同市須玖南の須玖タカウタ遺跡で、握り手のある「有柄式銅剣」の鋳型片が出土したと発表した。弥生時代中期前半(紀元前2世紀中ごろ)の朝鮮半島系のものとみられる。有柄式銅剣の出土例は佐賀県・吉野ケ里遺跡など国内3カ所であるが、鋳型の出土は朝鮮半島も含めて初めて。

同遺跡の近くには「奴国の王都」と推定される須玖遺跡群の中核、須玖岡本遺跡がある。今回見つかったのは剣の柄の部分の石製鋳型のの一部(長さ13.2㌢、幅2.2㌢)。黒く変色した部分があり、実際に鋳造した可能性が高いとみられる。また、青銅器を量産できる日本最古の土製鋳型も大量に出土した。同市教委は、奴国の高度な生産技術を示す貴重な発掘成果だとしている。