白亜紀後期の地層から最大級イカ・タコの化石
北九州市立いのちのたび博物館は3月5日、北海道羽幌町の約8500万~8000万年前(白亜紀後期)の地層から、巨大なイカとタコの下顎部分の化石2点が見つかったと発表した。ともに新種で、下顎の化石としては世界最大級という。イカは全長10~12㍍と推定。現生する無脊椎動物では最大級のダイオウイカに匹敵するか、それ以上の可能性があるとしている。タコは全長2.4㍍と推定される。
定家と為家の直筆、俊成90歳祝賀の歌会記録 原本確認
平安時代末期~鎌倉時代初期の歌人、藤原俊成の90歳の祝いの歌会の様子を、息子で新古今和歌集編者の定家と、その息子の為家が記録した自筆原本が3月4日、東京都内で確認された。この記録の原本が表に出たのは初めて。定家・為家父子の肉筆画並ぶのは極めて珍しく、専門家は「重要文化財クラスの一級資料」と評価している。
歌会は建仁3年(1203年)、後鳥羽上皇が開いた。和紙5枚を繋いだ巻物で縦約30㌢、横約2.5㍍。江戸時代前期に表装されたとみられる。20首以上の歌を、歌人で能筆家としても知られる為家が記した。さらに末尾には定家が、参加者の名前と「若草」「納涼」「紅葉」「雪」などの歌題を加筆している。この歌会の記録は「俊成卿九十賀和歌」として複数の写本が伝わっている。
比沖で発見?太平洋戦争で撃沈された戦艦「武蔵」船体
米マイクロソフトの共同創業者で資産家のポール・アレン氏は3月3日までに、太平洋戦争で撃沈された戦艦「武蔵」の船体をフィリピン中部シブヤン海での潜水調査で発見したと、ツイッターで明らかにした。船体が見つかったのはシブヤン海の水深約1000㍍地点としているが、詳しい場所は示していない。アレン氏は、船首とみられる部分と漢字が刻印されたバルブの計2枚の写真を掲載。船首とみられる画像では「菊の紋章と巨大ないかり」と説明。バルブには「開」「主弁取手」の文字が確認できる。今後、艦載機射出機や、主砲の砲塔が設置されていた部分の映像も公開するとしている。
武蔵は1944年10月24日、連合国軍のレイテ島上陸部隊を攻撃に向かう途中、シブヤン海で米軍機の攻撃を受けて沈没した。また、沈没した「武蔵」の船体はこれまで確認されていなかった。