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文豪、谷崎の佐藤春夫宛て書簡2通見つかる

文豪、谷崎の佐藤春夫宛て書簡2通見つかる

文豪、谷崎潤一郎(1886~1965年)が、当時、大阪・船場の商家の人妻で後に妻となる松子に抱いていた恋愛感情など、女性を巡る複雑な人間関係などを綴って友人の作家、佐藤春夫(1892~1964年)に宛てた手紙2通が谷崎の遺族宅で見つかった。
日付は谷崎の代表作の一つ「春琴抄」の執筆開始前後の1933年2月13日と翌月29日。手紙には、谷崎と松子の恋愛感情が、結果的に松子夫婦の崩壊につながったことなど、複雑な人間関係と現状に対する心情を冷静に綴っている。
谷崎と妻千代、佐藤の3人は恋愛事件の末に和解し、千代が谷崎と離婚して佐藤と再婚した後も親しい交友が続いた。手紙は2通とも、谷崎の孫で佐藤とも血縁関係がある竹田長男さん(69)が自宅で保管していた。

「幻の伏見城=指月城」の大規模遺構見つかる

「幻の伏見城=指月城」の大規模遺構見つかる

豊臣秀吉が隠居所として1592年に造営を始めた伏見城(指月城=しげつじょう)跡とみられる大規模な石垣や、100点を超える大量の金箔瓦片などが京都市伏見区で見つかった。民間発掘会社「京都平安文化財」が6月18日発表した。
指月城は1594年の完成後まもなく「慶長の大地震」(1596年)で倒壊した。直後に近くの木幡(こはた)山で再建された。ただ、資料が少ないため、「実は存在しなかった」との説もある、「幻の城」だった。今回の遺構発見で存在が証明された。
見つかった石垣は、地下約80㌢から、南北に延びるもので約36㍍あった。本来は3段以上あったと推定される。石垣に沿い幅5~7㍍、深さ2㍍以上の掘りも確認された。堀から100個以上の瓦片が出土し、うち数十個は金箔で装飾されていた。

杉原千畝「命のビザ」を世界記憶遺産に 岐阜・八百津町

杉原千畝「命のビザ」を世界記憶遺産に 岐阜・八百津町

第2次世界大戦中「命のビザ」で数多くのユダヤ人を救った元外交官、杉原千畝氏の出身地、岐阜県八百津町が、杉原氏に関連する資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に申請する手続きをとることが6月17日、分かった。近く日本ユネスコ国内委員会に申請書を提出する。
関係者によると、資料は生存者から寄贈された杉原氏直筆のビザなど。現在は同町が保管している。八百津町は戦後70年の節目に、世界記憶遺産への登録を目指すことで、同町にある「杉原千畝記念館」を拠点に、人権や平和の尊さについて国内外に発信していきたい考えだ。

世界遺産登録見据え「八幡製鉄所」内部お披露目

世界遺産登録見据え「八幡製鉄所」内部お披露目

世界文化遺産登録を目指す「明治日本の産業革命遺産」のうち、官営八幡製鉄所(北九州市)の関連4施設の内部が6月15日、報道陣に公開された。
一部は現在も新日鉄住金八幡製鉄所が使っており、普段は見学者の安全や企業秘密を守るためにすべて非公開だが、遺産登録を見据えて、北九州市が製鉄所側の協力を得ての公開となった。
官営八幡製鉄所は、明治政府の国家プロジェクトとして明治34年(1901年)に創業。日本の鉄鋼生産の主翼を担ってきた。

国内最古の文字瓦か 飛鳥寺跡で出土の瓦

国内最古の文字瓦か   飛鳥寺跡で出土の瓦

奈良県文化財研究所は、6世紀末創建の日本最古の本格寺院、飛鳥寺(奈良県明日香村)の遺構で出土した瓦に「女瓦(めがわら)「飛」などの文字が刻まれているのが見つかったと発表した。創建時の瓦とみられるものもあり、文字瓦では国内最古の可能性があるという。飛鳥寺跡の過去の発掘で出土した瓦を再調査した結果、分かったもの。文字瓦11点確認し、うち6点を解読した。

大津市・近江神宮で「漏刻祭」時の記念日

大津市・近江神宮で「漏刻祭」時の記念日

時の記念日の6月10日、日本で初めて時刻制度を定めたとされる天智天皇を祭る滋賀県大津市の近江神宮で、時計の発達・進歩を神前に報告する「漏刻祭(ろうこくさい)」が開かれた。
王朝装束を身に着けた時計業界の関係者やびわこ大津観光大使の女性らが国内時計メーカーの新作の腕時計や掛け時計の計7種を奉納。参列した約300人が祈りを捧げていた。