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103年ぶりの新種の桜「クマノザクラ」現地説明会

103年ぶりの新種の桜「クマノザクラ」現地説明会

森林総合研究所多摩森林科学園の勝木俊雄チーム長と和歌山県林業試験場などのグループは3月18日、国内では103年ぶりに見つかった新種の桜「クマノザクラ」の自生地の一つ、和歌山県古座川町で現地説明会を開いた。
クマノザクラは紀伊半島南部に自生している。約70人の参加者を前に、ヤマザクラなどよりも開花時期が早いことや、花がついている枝の「花序柄」と呼ばれる部分が短いことなど、ソメイヨシノなど他の桜との違いが説明された。参加者らは「これまでヤマザクラで早咲きと遅咲きがあり、不思議に思っていたが、早咲きが新種だと分かり、とても驚いた」などと話していた。

信長が築かせた大溝城跡で本丸の石垣の一部見つかる

信長が築かせた大溝城跡で本丸の石垣の一部見つかる

滋賀県高島市教育委員会によると、同市勝野の大溝城遺跡で戦国武将、織田信長が築かせた大溝城築城当時の本丸の石垣の一部が見つかった。今回見つかったのは城の南西の角とみられる石垣で、これを受け高島市が本丸の大きさを調べた結果、南北およそ57㍍、東西およそ52㍍と推定されるという。
大溝城は、信長が京都と越前を結ぶ交通の要衝だった近江への侵攻を防ごうと、琵琶湖の四方にそれぞれ設けた城の一つで、信長の甥・信澄に築かせたと江戸時代の絵図に伝わっている。ただ、この大溝城は1582(天正10)年の「本能寺の変」で信長が倒れた後、壊された。
高島市は、大溝城の規模や構造を明らかにしようと平成27年11月から発掘調査を開始している。

「始祖鳥は飛べた」キジやクジャクに近い骨の構造

「始祖鳥は飛べた」キジやクジャクに近い骨の特徴

フランスなどの研究チームによると、約1億5000万年前のジュラ紀に生息していた鳥の遠い祖先の始祖鳥は、自力で羽ばたいて飛べた可能性が高いことが分かった。
始祖鳥は体長約50㌢でドイツで化石が見つかった。恐竜に似て歯を持つが羽毛や翼があり、骨の特徴を現在の鳥など約70種と比べたところキジやクジャクに近く、翼を支える上腕骨などの内部構造を詳しく観察した結果、短い距離を飛ぶ能力があったと判断した。
始祖鳥はこれまで、飛べたかどうか分かっておらず、羽の強度の推定から滑空程度しかできなかったとする見方もあった。

東大寺二月堂 お水取りでヤマ場”籠松明”

東大寺二月堂 お水取りでヤマ場”籠松明”

古都・奈良に春の訪れを告げる、奈良時代から続く東大寺二月堂の伝統行事「お水取り」(正式には「修二会」)で3月12日夜、その最大のヤマ場といえる、長さ8㍍、重さ60㌔もある大きな松明(たいまつ)が焚かれる”籠松明”があった。
お水取りは、練行衆と呼ばれる僧侶たちが国の安泰を祈願して修行する行事で、終盤の3月1日から毎晩、二月堂の舞台で松明を振って火の粉を散らす”お松明”が行われていて、12日夜はヤマ場だった。この火の粉を浴びると健康で過ごせるといわれ、集まった人たちは舞台から降り注ぐ真っ赤な火の粉に歓声をあげていた。

高村光太郎の未公表書簡34通見つかる「智恵子抄その後」

高村光太郎の未公表書簡34通見つかる「智恵子抄その後」

詩人・彫刻家の高村光太郎(1833~1956年)が編集者に宛てた、全集に収録されていない未公表書簡34通が見つかった。これは代表作の詩集「智恵子抄」を出版した龍星閣(東京都千代田区)の元社長、澤田伊四郎氏に宛てたもの。1942年から55年に書かれたはがき32通、封書2通。
1941年に出版された、愛妻を題材にした「智恵子抄」の好評価を得て、戦後、続編「智恵子抄その後」が出版された。しかし今回見つかったはがきでは、高村は続編について「ものにならないと思います」と記しており、出版前はこの続編に乗り気ではなかったことがうかがえる。
未公表書簡は、2017年5月、澤田氏が残した書簡や書籍が遺族から同氏の出身地、秋田県小坂町に寄贈され、その中から全集収録分も含め約70通の中から見つかった。同町は博物館でこの未公表書簡を無料公開する。

奈良市「平城宮跡歴史公園」整備され3/24オープン

奈良市「平城宮跡歴史公園」整備され3/24オープン

国と奈良県が保存し、観光資源としても活用しようと2008年から整備を進めてきた「平城宮跡歴史公園」が3月24日、オープンすることになった。
同公園は、奈良時代に都の中心部だった奈良市の平城宮跡に整備され、広さは34㌶あり、1998年に復元された朱雀門と幅74㍍の朱雀大路を中心に、平城宮の歴史を学ぶ資料館や、奈良の食材にこだわったレストラン、それに大勢の観光客を受け入れるための大規模なバスターミナルなどが完成した。24、25の両日は記念イベントが行われる予定。