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JAXA 水星探査機「みお」打ち上げ 7年後周回軌道へ

JAXA 水星探査機「みお」打ち上げ 7年後周回軌道へ

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した「みお」など2機の水星探査機が10月20日午前10時45分(日本時間)、南米・フランス領ギアナのクールー宇宙基地からアリアン5ロケットで打ち上げられた。探査機は正常に飛行。欧州宇宙機関(ESA)の探査機(MPO)とともに、2025年12月に水星周回軌道に到着し、約1年間にわたり、水星の構造や成り立ちなどを探る予定。
太陽の一番近くを回る水星は高温で、探査にはその熱さ対策が最大の課題。大気はほとんどなく、クレーターに覆われた姿は月に似ているが、地球と同様に磁場を持つ。直径は4880㌔㍍で地球の約4割しかなく、太陽系で最も小さい。

旧石器時代の人類の外洋航海の手段は丸木舟か?

旧石器時代の人類の外洋航海の手段は丸木舟か?

国立科学博物館などの研究グループはこのほど、長さおよそ8㍍の杉の大木を石器で加工した丸木舟を使い、千葉県館山市沖合で実験を重ねた結果、外洋での航海に耐え得る性能を確認できたと発表した。2019年夏、台湾からの航海に臨む予定。
同グループは、沖縄の島々でおよそ3万年前の旧石器時代の遺跡が見つかったことから、人類が黒潮を越えて台湾から移り住んだと想定。これまで草・植物を束ねて作った舟などで数回、実験航海を行い、その航海方法・手段の解明に取り組んでいるが、いずれも途中で断念していた。

鳥取の遺跡の人骨 弥生時代に到来か DNAで判明

鳥取の遺跡の人骨 弥生時代に渡来か DNAで判明

国立科学博物館や山梨大学などの研究グループのDNA分析の結果、2000年に鳥取市の青谷上寺地遺跡で出土した大量の人骨は1世紀から2世紀の弥生時代後期に新たに大陸から渡来した人々だったことが分かった。
ほとんどの人骨のDNAの特徴が、中国や朝鮮半島の人のものと共通していることが分かったという。今回のようにまとまった数の弥生人のDNA分析から渡来人の集団の実態に迫る研究は初めて。

豊臣期の大量の金箔瓦 静岡・駿府城公園で発見

豊臣期の大量の金箔瓦 静岡・駿府城公園で発見

静岡県は10月16日、同市葵区の駿府城公園内の駿府城天守台跡から、豊臣期につくられたとみられる大量の金箔瓦と、徳川家康が築城した駿府城とは異なる形状の石垣が見つかったと発表した。
今回、「秀吉の城」に使われていたとされる金箔が施された瓦約330点と南北約37㍍、東西約33㍍の天守台が見つかった。天守台の石垣は徳川家康が建てた駿府城とか異なる形状で、自然石を積む野面積みだった。
今回の調査で家康による1585~1588(天正13~16)年の駿府城築城と、1607~1610(慶長12~15)年の駿府城大改修の間、駿府城の地に豊臣秀吉が家臣・中村一氏に1590~1601(天正18~慶長6)年の間に、城を建てさせていたことが裏付けられたとしている。

パリで縄文展 国宝・重文の土偶や土器64点を展示

パリで縄文展 国宝・重文の土偶や土器64点を展示

日本文化の原点、縄文時代の「美」をテーマに、日本各地で出土した国宝の土偶や土器を揃えた展覧会が、10月17日から海外で初めてフランスで開かれる。
フランスで日本文化を紹介する一連の行事「ジャポニズム2018」に合わせて、日本文化会館で開催されるもの。国宝や重要文化財に指定された縄文時代の土偶や土器など64点が展示される。

「仁徳陵」を初の共同発掘調査 宮内庁・大阪府堺市

「仁徳陵」を初の共同発掘調査 宮内庁・大阪府堺市

宮内庁は10月15日、「仁徳天皇陵」として管理する大阪府堺市の世界最大級の前方後円墳を、10月下旬から12月上旬まで堺市と共同で発掘調査すると発表した。立ち入りや調査が厳しく制限される陵墓で、自治体との共同発掘調査が行われるのは、これが初めて。
今回の共同調査は、堺市の専門の学芸員も加わり、古墳の3重の濠(ほり)のうち、一番内側と2番目の間の堤で3カ所発掘して、埴輪が埋まっている位置などを調べるという。