京都・下鴨神社で新春恒例の「蹴鞠初め」
京都の世界遺産、下鴨神社で1月4日、新春恒例の「蹴鞠初め」が行われた。境内に15m四方の四隅に竹を立てた「まり場」が設けられ、平安時代の貴族の装束を身に着けた保存会のメンバー8人が輪になって、さながらサッカーのリフティング並みに蹴り続ける、優雅な蹴鞠を披露した。
鹿の皮を縫い合わせてつくった直径およそ20cmの白いまりを、「アリ」「ヤァ」「オゥ」など独特の掛け声をかけながら、落とさないよう蹴り上げていた。
地球内部に23億k㎥の巨大生物圏 国際プロジェクトが報告書
世界のおよそ50カ国の研究者が参加する国際プロジェクト「ディープ・カーボン・オブザーバトリー」はこのほど、地球内部の過酷な環境の中に微生物の巨大な生物圏が広がっているとする報告を、過去10年間と取り組みの成果として発表した。
これらの微生物は、地下5,000mを超える鉱山の掘削坑や海底2,500mほど掘り下げた地層など、世界各地のおよそ100地点で採取したサンプルの分析によって確認された。
この中には海底の熱水が噴き出す120度を超える環境でも生息できる微生物や、岩石をエネルギー源とする微生物などもいて、地上とは大きく異なる過酷な環境で独自の進化を遂げていた。しかも地球内部で生物が存在し得る領域は23億k㎥と海の体積の2倍に及び、この中に地球全体の微生物の70%が存在すると考えられるという。
京都・西寺の五重塔の本格発掘調査へ 京都市
京都市は来年度、平安京造営時に東寺とともに造られ、その後焼失した西寺について、存在したとされる五重塔の場所を調べるための本格的な発掘調査を行うことになった。
これまで塔があったとみられる場所の周縁部などを調査したことはあったが、今回は地権者の了解を得て住宅など数軒を解体し、推定される場所を発掘する。今年秋ごろにも着手する方針。
これまでの西寺調査で「講堂」や本尊を安置したとされる「金堂」などの跡が見つかっているが、五重塔は正確な位置が特定できていない。
西寺は、長岡京から794年の平安京への遷都で桓武天皇が東寺と対になるように造った官営の寺。鎌倉時代の火災による焼失以降、再建されず現在、京都市南区の跡地が国の史跡に指定されている。