住友化学(本社:東京都中央区)は9月15日、中国江蘇省無錫市にポリプロピレン(PP)コンパウンドの生産拠点として「珠海住化複合塑料有限公司無錫分公司」(以下、無錫工場)を、情報電子化学部門が管轄する住化電子材料科技(無錫)有限公司の敷地内に新設すると発表した。すでに設置済みの四川省成都市の拠点とともに、2021年初めの生産開始を予定。無錫工場は中国5拠点目で、同国における自動車材事業を強化する。
PPコンパウンドは、PPにエラストマーやガラス繊維、無機フィラーなどを混錬し、機能性や剛性を向上させた高性能な材料で、自動車のバンパーや内装材、家電製品などに使われている。中国は世界最大の自動車市場であり、自動車の内外装材向けPPコンパウンドの需要が年々増加している。