ホンダ(本社:東京都港区)は9月30日、小型宇宙ロケットを開発し、人工衛星を宇宙に運ぶ小型ロケット事業に参入すると発表した。2030年までに試験機を打ち上げる。ロケット打ち上げを手掛けるのは国内自動車メーカーで初めて。2020年代に打ち上げの実証実験を行う。
自動車8社の8月世界生産17%減,2カ月連続減 部品調達停滞
国内自動車8社の8月の世界生産台数は前年同月比17.4%減の計154万3,413台となった。これで新型コロナウイルス感染拡大で低調だった前年同月を2カ月連続で下回った。これまで各社が工場の稼働停止を明らかにしていたように、東南アジアでのコロナ流行、再拡大で部品調達が停滞したほか、引き続き半導体の供給不足が響いている。
トヨタ 8月の世界生産16.2%減 1年ぶり前年実績下回る
トヨタ自動車が9月29日発表した8月の世界生産は、前年同月比16.2%減の53万1,448台だった。同社の世界生産が前年実績を下回るのは1年ぶり。東南アジアの新型コロナウイルスの感染拡大による部品調達難や半導体不足による生産調整が響いた。9月以降は事態がさらに悪化。部品供給網の不安定化で減産がさらに拡大する見通し。
JSR シンガポールに半導体材料事業の現地法人設立
JSR(本社:東京都港区)はこのほど、シンガポールを中心とした東南アジアにおける半導体材料事業の営業・マーケティング強化のため、シンガポールに現地法人「JSR Electronic Materials Singapore Pte.Ltd.」を設立すると発表した。10月1日設立し、稼働開始は2021年12月ごろを予定。グローバルでの半導体材料事業の連携を強化し、東南アジア地域における一層のマーケティングと顧客対応力の強化を図り、顧客と製品のポートフォリオ拡大につなげていく。
北越コーポレーション タイのRO膜工場建設計画を中止
製紙大手の北越コーポレーション(本社:東京都中央区)は9月28日、タイで計画していた逆浸透膜(RO膜)支持体の工場建設計画を中止すると発表した。新型コロナウイルスの世界的な流行に伴い、事業環境が変化したため。同社は2021年5月、総額60億円を投じて、拡大する世界需要の応えるため、タイにRO膜支持体の工場を建設する計画を明らかにしていた。
阪急阪神エクスプレス インド・グルガオンに調査拠点
阪急阪神エクスプレス(本社:大阪市北区)は9月27日、シンガポール法人の阪急阪神エクスプレス・サウスイーストアジアが、インド・ハリヤナ州グルガオンに「南アジア開発室(インド支店)」を開設すると発表した。インドと周辺国の市場調査を担う拠点を新設し、南アジア地域での物流事業の拡大を目指す。
開業は10月1日を予定。駐在員事務所として、日本人を含む3人が市場調査や情報収集にあたる。阪急阪神エクスプレス・サウスイーストアジアにとって、シンガポール外で初の拠点。