富士通 Zippnと協業 レジなし決済システムを日本で独占販売

富士通(本社:東京都港区)は12月8日、米国IT企業Vcognition Technologies,Inc.(本社:カリフォルニア州)が手掛けるレジを使わずに決済するシステムZippin(ジッピン)の総代理店として、AI技術を活用したレジレスソリューションを日本市場で独占販売すると発表した。オフィスや駅構内など小規模店舗向けに2020年度までに提供を開始する。
両社の協業は、2020年2月より実施しているレジなし店舗の実証実験の成功が後押しとなり、今回の締結に至った。

トヨタ 燃料電池車「MIRAI」6年ぶりに新モデル発売

トヨタ自動車は12月9日、燃料電池車(FCV)「MIRAI」をフルモデルチェンジし、同日より発売開始した。2014年に世界に先駆けてFCV初代のMIRAIを発売開始して以来、モデルチェンジは6年ぶり。
水素タンクの搭載量を増やし、1回の水素充填で走れる航続距離を初代モデルより3割長い850kmに伸ばした。乗車定員も1人増やして5人乗りとした。補助金などを除いた価格は710万円から。環境車向け補助金の対象車種となっていたため、顧客は約570万円から購入できる。

コンビニ大手3社とトヨタ・日野が燃料電池小型トラック導入で合意

セブン―イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン、トヨタ自動車、日野自動車の5社は12月8日、共同して地球温暖化抑制やエネルギー多様化等に対応した持続可能な社会の実現に向け、燃料電池小型トラック(以下、FC小型トラック)の導入を視野に検討を進めるとともに、将来の普及に向けた環境整備に取り組むことで合意したと発表した。
コンビニ3社は、トヨタと日野が共同で開発するFC小型トラック(最大積載量3トン)の導入検討にあたり、実用性・利便性を検証するために2021年に走行実証を行う。この評価を踏まえ、コンビニ3社は複数の配送センターや店舗間物流でのFC小型トラックによる配送が、ビジネス的、社会的観点において、実用化可能かどうかの実証を2022年以降行うための検討を進める。

昭和電工マテリアルズ 台湾で半導体材料の生産能力を増強

昭和電工マテリアルズ(本社:東京都千代田区)は12月8日、台湾・台南市の子会社Showa Denko Semiconductor Materials(Taiwan)Co.,Ltd.の生産能力を増強すると発表した。
半導体回路の平坦化用研磨材料のCMPスラリー、プリント配線板用積層材料のプリプレグの生産能力を増強する。また、日本で生産していた感光性ソルダーレジストを台湾でも生産する。投資額は韓国で予定する工場の新設分と合わせ総額約200億円。内訳は非公表。CMPスラリーの生産能力は2022年1月から順次増強する。プリプレグと感光性ソルダーレジストは2023年1月に量産を開始する。

三井化学 インドで太陽光パネルBIS認証試験事業を開始

三井化学(本社:東京都港区)は12月7日、インドのBISより日本の企業としては初めて、太陽光パネル性能・信頼性を評価するBIS認証試験所の登録を受け、BIS認証事業を開始したと発表した。
同社はインドにおけるエネルギー需要の拡大に対応するため、関係会社Mitsui Chemicals India Pvt.Ltd.がドイツのPI Photovoltaik-Institut Berlin AGの支援のもと、インド・グジャラート州に太陽光パネル認証のための試験所を建設。2019年12月より太陽光パネルの評価・測定・試験事業を開始している。

中国UAES社とローム 中国・上海に「SiC技術共同実験室」開設

中国の総合車載Tier1メーカー、United Automotive Electronic Systems Co.,Ltd.(以下、UAES社)とロームは12月8日、中国・上海市のUAES本社内に「SiC技術共同実験室」を開設し、2020年10月に開所式を実施したと発表した。同実験室には、オンボードチャージャーやDC/DCコンバーターをはじめとした車載アプリケ―ションのセット評価ができる設備やデバイス評価ができる装置など、重要な機器を導入している。
両社は2015年より技術交流を始め、SiCパワーデバイスを搭載した車載アプリケーションの開発で協力関係を築き、今年にはロームのSiCパワーデバイスを採用した車載製品も量産化されている。今後両社はさらに協力関係を強化し、SiCを中心とした革新的なパワーソリューション開発を加速していく。