住友商事 シンガポール船舶向けアンモニア燃料供給で6者と提携

住友商事は3月10日、デンマークのコンテナ船世界最大手APモラ・マークスやシンガポールのケッペル・オフショア・アンド・マリンなどと、シンガポールの港湾で船舶向けグリーンアンモニア燃料供給の事業化を共同で検討することで覚書を交わしたと発表した。
再生可能エネルギーから製造された、CO2を排出しないグリーンアンモニアの供給網開発などを目指す。共同事業化を目指すのは、上記企業のほか、香港のフリート・マネジメント、デンマークのマースクマッキー・モラー、ゼロカーボンシッピング研究所、ノルウェーのヤラ・インターナショナルの6者。

三菱自 欧州市場でルノーから2車種OEM供給 構造改革の一環

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は3月10日、欧州市場でアライアンスパートナーのルノーから2車種のOEM供給を受け、欧州市場で自社の販売ネットワークを通じて販売すると発表した。
三菱自動車は2023年を目途に一部州市場における新車販売事業から撤退することを決めており、今回のルノーとのOEM供給の協業はこうした欧州事業構造改革の一環。

JR東日本 北陸新幹線に車いす用フリースペース導入

JR東日本(本社:東京都渋谷区)は3月10日、北陸新幹線「E7系」車両の7号車に7月から車いすスペースを4席に増やすほか、車いすを利用したまま車窓を楽しめるスペースを2席設置すると発表した。7月から施行される「バリアフリー法に基づく公共交通移動等円滑化基準」の改正を受けたもの。

JR東海 車いす6席車両を4月上旬に前倒し導入 法改正で

JR東海は3月10日、東海道新幹線の車いすスペースについて、現在の1編成あたり2席から6席に増やした車両を4月中旬から導入すると発表した。「N700S」の新造分から11号車の座席を7席分取り外し、新たに車いすスペースを4席分増やす。今後導入する28編成が対象で、既存車両は改修しない。
国の基準では7月以降に投入する車両から増やすように求められているが、前倒しする。

テルモ ワクチン1瓶から7回接種の注射器 国内で生産へ

医療機器大手のテルモ(本社:東京都渋谷区)は、米国ファイザー製ワクチン1瓶から7回接種できる注射器を開発した。3月末から甲府工場(所在地:山梨県・昭和町)で生産を始める。2021年度に2,000万本製造する見込み。2022年度は設備を増強して生産量を増やすという。厚生労働省が3月5日に製造販売を承認した。
ファイザー製のワクチンは、国内で使う通常注射器では1瓶から5回しか接種できず、6回打てる特殊な注射器も不足している。ファイザー製ワクチンは針を垂直に深く刺す、筋肉注射が必要。テルモは2021年2月下旬に開発を始め、針の長さを13ミリから16ミリに伸ばして、筋肉まで確実に到達できるようにした。

大黒屋HD 上海に完全子会社設立 北京の合弁会社は解散・清算

中古ブランド品販売を主幹事業とする大黒屋ホールディングス(所在地:東京都港区)は3月8日、中国・上海市に全額出資の子会社を設立すると発表した。3月中に設立する予定。新会社の名称は「上海黛庫商業有限公司」で、登録資本金は5,000万円。中古ブランド品の買い取りや販売のほか、販売事業者への鑑定教育や鑑定代行サービスも行う。
世界最大級のブランド品市場の中国では、中長期的に中古ブランド品市場の成長・拡大が見込まれ、子会社の設立で中国での事業展開を加速させる。
なお、北京市における同国のコングロマリットの中国中信集団(CITIC)傘下のCXBとの折半出資による合弁会社、北京信邦大黒屋商貿有限責任公司は同日、解散・清算すると発表した。