中国宝武 中堅の太原鋼鉄との統合で粗鋼生産年間1億トン超に

中国に粗鋼生産年間1億トン超の鉄鋼メーカーが誕生する。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国鉄鋼最大手の中国宝武鋼鉄集団(以下、中国宝武)はこのほど、山西省政府と合意し、省政府傘下の太原鋼鉄の株式51%を無償で譲り受けると発表した。今後、中国宝武の所有権を持つ国務院国有資産監督管理委員会の許認可と、独占禁止法執行部門の審査が必要となる。
太原鋼鉄は、ステンレス鋼を中心に炭素鋼、複合鋼材の生産を手掛ける中堅鉄鋼メーカー。鋼材の年間生産能力は1,294万トンで、2019年の粗鋼生産実績は1,086万トン。中国宝武の2019年の粗鋼生産量は9,546万トン。太原鋼鉄との統合が実現すれば、生産量は年間1億トンを上回る規模となる。

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