パナソニック(本社:大阪府門真市)が、物流や製造、小売業務を効率化する米国のソフトウエア会社、ブルーヨンダーを買収する方向で調整を進めていることが分かった。同社は2020年、860億円を出資して株式20%をすでに取得しており、残る株式すべて買い取る方向で調整に入っている。総投資額は数千億円規模になるとみられる。
パナソニックは、得意とする顔認証技術やセンサーなどの製品と、ブルーヨンダー社のシステムを組み合わせてハードとソフトを一体化し、付加価値の高いサービスを世界で展開する狙いがあるとみられている。
シャープ 液晶パネル会社の株式24.55%すべて売却を発表
シャープ(本社:大阪府堺市)はこのほど、液晶パネル工場を運営する持分法適用会社「堺ディスプレイプロダクト」(所在地:大阪府堺市)について、保有株式24.55%(議決権ベース)をすべて3月に売却すると発表した。
売却先との守秘義務契約を理由に、売却先および売却額を非公表としている。なお、資本関係は全くなくなったが、今後も液晶パネルの供給は受ける。
藤田観光「太閤園」を売却 コロナ禍で財務悪化 6月末で終了
藤田観光(本社:東京都文京区)は2月12日、大阪市内の宴会施設「太閤園」の土地と宴会場、レストランなどの主要施設を売却し、6月末で営業を終了することを明らかにした。60余年の歴史に幕を引く。新型コロナウイルス流行によるイベント自粛、外出自粛が大きな打撃となった。売却先や売却額は明らかにしていないが、売却に伴う特別利益としておよそ330億円を計上する見込み。
大阪城の北側に立地する太閤園は、広さおよそ8,000坪の広大な庭園に建物が築100年を超える料亭のほか、結婚式場や宴会場があり、2019年のG20大阪サミットでは、閣僚会合の会場として使われた。
ピーチ 2/20以降3月末まで搭乗予約客に無料PCR検査サービス
LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは2月20日以降、関西空港と成田空港を出発する便の利用者を対象に、事前に無料でPCR検査を受けられるサービスを始める。対象となるのは国内31の路線のうち関西空港と成田空港を出発する23路線の利用客で、2月20日から3月末までに搭乗する場合、希望すれば無料でPCR検査が受けられる。
検査費用はピーチ・アビエーションや大阪府などが全額負担する。利用者の負担はキットの運送料だけで済む。
秀吉期の大坂城 築城当時の石垣公開 大阪市教委が発掘
大阪市教育委員会などは1月26日、大阪城の地下に埋まっていた豊臣秀吉による築城当時の石垣の一部を報道陣に公開した。石垣は過去2回の発掘調査で確認。大阪市が2023年春のオープンを目指す常設展示施設の建設に向けて、2020年3月から本丸東部の一角を発掘し、南面部分を初めて掘り出した。
今回発掘されたのは1984年の調査で発見され、埋め戻されていた石垣で、築城当時の1583年ごろに築かれたとみられる。天守閣がある本丸中心部の「詰野丸」南東角の石垣で、高さ約6m、南面幅約6.9m、東面幅約7.7mを掘り出した。その結果、1615年の大坂夏の陣で焼けたとみられる痕跡が見つかったほか、近くから豊臣期のものとみられる金箔が押された瓦も出土した。
豊臣秀吉が築いた大坂城は大坂夏の陣で落城。その後、徳川幕府が豊臣期の石垣の上に盛り土をして埋め立て新たに築城。現存する石垣などは徳川期に再建されたもの。
国内アパレル余剰在庫活用のshoichi ベトナム・ハノイに進出
国内アパレルの余剰在庫を買い取り、低価格で販売するshoichi(本社:大阪市中央区)は1月19日、ベトナムのハノイ・キンマー地区に2020年12月10日に同国1号店、オフプライスストア「Colors(カラーズ)」をオープンしたと発表した。女性向け衣料を中心に3価格帯(19万9,000ドン=約897円、29万9,000ドン、39万9,000ドン)に設定し、販売している。
shoichiの海外店は8店舗で、マレーシア、カンボジアに続く3カ国目。