デンソーテン(本社:神戸市兵庫区)は6月10日、高度運転支援技術と安全性能向上に貢献する「冗長電源モジュール」をトヨタ自動車と共同開発したと発表した。このモジュールは4月に発売されたレクサス「LS」および燃料電池車(FCV)「ミライ」が搭載する高度運転支援技術「アドバンスドドライブ」向けの製品として採用されている。同モジュールはメインおよびサブ系統間の電源制御と、サブ系統電源として使用する電池を監視する電池制御を一つのECUに集約。統合制御を行うことで、電源冗長を実現している。
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ホンダとコマツ 土木・建機の電動化などで共同開発を開始
ホンダ(本社:東京都港区)とコマツ(本社:東京都港区)は6月10日、ホンダの交換式バッテリーを活用したコマツのマイクロショベルの電動化、およびモバイルパワーパックを活用し、様々な建設機械・機材に相互使用を可能にする土木・建設向けバッテリー共用システムの体制構築を目指す共同開発に関する基本合意契約を締結したと発表した。
コマツのマイクロショベル「PC01」に、モバイルパワーパックと電動パワーユニット(eGX)を搭載することで電動化し、2021年度中」の市場導入を目指す。また、両社は土木・建設現場へモバイルパワーパックを供給し、バッテリー交換をはじめとするアフターサービスも含めた電動建機の利便性向上に向けて実証実験を進める。
台湾TSMC 熊本で半導体工場を検討 日本で初めて
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が、日本で初めてとなる半導体工場を熊本県に建設する検討に入ったことが分かった。日本政府は、先進的な半導体産業の構築を目指しており、半導体の最先端技術を誇る同社の誘致が実現すれば大きな追い風になる。
地震保険0.7%引き下げ 全国平均 耐震性向上などで
損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構は6月10日、住宅向け地震保険の基準料率を全国平均で0.7%引き下げる内容の改定を金融庁に届け出たと発表した。引き下げは2007年以来で、2011年の東日本大震災以降では初めて。金融庁の審査を経て、損保各社が2022年度にも保険料に反映させる。
アルツハイマー新薬低所得者にも投与できる枠組み構築 エーザイ
製薬大手のエーザイの内藤晴夫最高経営責任者(CEO)は6月9日、米FDA(食品医薬品局)の承認を得たアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」について、オンラインで記者会見した。
エーザイとの共同開発先の米製薬会社バイオジェンは、4週に1回の点滴投与による価格を、標準的な患者1人当たり年約610万円としていることで、供給価格が注目される。この点について、内藤氏は高い投薬費用を踏まえ、非政府組織(NGO)などと連携して低所得者にも投与できる枠組みを構築する考えを示した。また、中所得者向けの枠組みについては、保険会社と協業した保険商品の創出を例に挙げた。
新薬は、アルツハイマー病の原因物質とされるタンパク質「アミロイドβ」を除去する働きがあり、根本治療になる可能性が期待されている。
厚労省 FDA承認の認知症新薬 年内にも国内承認の可否判断
厚生労働省は6月8日、米食品医薬品局(FDA)が承認し、日本でも審査中のアルツハイマー病新薬「アデュカヌマブ」について、年内にも承認の可否を判断する可能性があると明らかにした。アデュカヌマブは、米バイオジェンとエーザイが共同開発した、脳内にたまるアルツハイマー病の原因物質と目されるタンパク質「アミロイドβ」を除去し、症状の進行を遅らせる、あるいは抑制する効果がある新薬。