JAXAと日立造船 宇宙での全固体リチウムイオン電池の実用化へ実証

JAXA(宇宙航空研究開発機構、本社:東京都調布市)と日立造船(本社:大阪市住之江区)は2月2日、世界で初めての宇宙での全固体リチウムイオン電池の実用化に向けた実証実験に関する共同研究契約を締結したと発表した。
実証実験では、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の船外実績プラットフォームに設置される中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)上の船外小型ペイロード支援装置(SPySE)に、全固体リチウムイオン電池を設置し、過酷な環境で全固体リチウムイオン電池が稼働できるかを確認する。

ニチレイロジ タイ物流センターに2期棟増設 設備能力倍増

ニチレイロジグループ(本社:東京都中央区)は2月1日、グループのSCG Nichirei Logistics Co.,Ltdがサムットプラカーン県の物流センターの既存棟の隣接地に2期棟を増設したと発表した。
2期棟の設備能力は2万4,660トンで、既存棟と合わせた設備能力は4万7,460トンとなる。また、急速凍結や解凍室など流通加工のための付帯設備を備えている。ニチレイロジグループはニチレイの低温物流部門。

荏原冷熱システム 中国企業と省エネプロジェクトで提携

荏原冷熱システム(本社:東京都大田区)は2月1日、グループ会社の荏原冷熱システム(中国)有限公司(以下、ERSC)が、2020年12月20日に開催された「第14回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」で、中節能工業節能有限公司とのプロジェクト「工業エネルギー分野における市場開拓戦略提携」に署名調印したと発表した。
このプロジェクトはクリーンエネルギーの利用、低温余熱利用、地域総合エネルギー利用、節水などの省エネルギー案件を、両社で協力しながら開拓し企画から運営管理まで積極的に提携する。これにより、中国工業省エネルギー分野における市場開拓について、正式に戦略提携パートナー関係を築き共同発表を図ることで合意した。

シャープ 石川・白山工場が稼働 中小型液晶パネル

シャープは2月1日、米国アップルとともに2020年、再建中のジャパンディスプレイから約700億円で買い取った液晶パネル製造の白山工場(所在地:石川県白山市)を、同日付で稼働させたと明らかにした。シャープは製造設備の見直しをしたうえで、今年から数百人規模の陣容で操業開始する。中小型液晶パネルを生産する。

帝国ホテル東京 新規事業「サービスアパートメント」開始へ

帝国ホテル東京は2月1日、客室フロアの一部を改修した新規事業「サービスアパートメント」の運営を開始すると発表した。タワー館の客室3フロアの一部を改修し、99室をサービスアパートメントとした。2月1日から予約開始、3月15日から入居開始の予定。
これはホテルのリソースを活用し、旅館業業法下で行う、新しい住まい方を提案する新規ビジネス。客室内にキッチンや大型冷蔵庫などは設置しない。日々の生活に必要な食事や洗濯などはサブスクリプション方式で提供する。
料金は長期滞在型も短期滞在も可能な料金体系で、スタジオタイプ(約30㎡)の場合、月額36万円(料金・サービス料込み)。最低宿泊日数は5泊からで15万円(料金・サービス料込み)。

信金中央金庫 新拠点シンガポールにアジア初の現地法人設置

信金中央金庫(本店:東京都中央区、以下、信金中金)は1月28日、全額出資によりシンガポールに現地法人「シンキン・シンガポール」を設置すると発表した。信金中金がアジアに現地法人を設置するのは初めて。東南アジアを中心に海外へ進出する日本の中小企業が増加する中、アジアでの支援体制を強化するため、新たな拠点を開設した。
新会社の資本金は10億円相当の米ドル。2021年2月設立、7月開業する予定。中小企業に対するファイナンスおよび販路開拓支援の充実を図るため、当該子会社を設立することになった。