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和歌山で大津波の教訓伝える「稲むらの火祭り」

和歌山で大津波の教訓伝える「稲むらの火祭り」

和歌山県広川町で10月28日、江戸時代末期の安政南海地震(1854年)の際、豪商、濱口梧陵が収穫された稲の束に火をつけて、村人たちに大津波の襲来を知らせ高台に避難させたという”稲むらの火”の逸話を今に伝える「稲むらの火祭り」が開かれた。
この火祭りは教訓として毎年開かれているが、今回は地元の人たちはじめ、10月31日から和歌山県で開かれる「世界津波の日 高校生サミット」に参加する世界48カ国の高校生およそ250人も加わり、改めて地震が起きたら高台に避難するという津波防災の意識を高めていた。

平城京の南端から庶民の倉庫・井戸など住宅跡見つかる

平城京の南端から庶民の倉庫・井戸など住宅跡見つかる

奈良市教育委員会の発掘調査によると、奈良時代の都、平城京の南端にあたる場所から、庶民の住宅跡が倉庫や井戸などとともに見つかった。
住宅跡が見つかったのは、現在の奈良市西九条町にある工場の敷地。通路や溝で区切られた一辺約30㍍四方の広さの約900平方㍍の住宅の敷地の中に、東西約10㍍、南北約4㍍の母屋とみられる建物の跡あ、その近くで倉庫や井戸の跡も確認された。
同市教委は、今回見つかった住宅跡はその立地などから平城京内で働いていた下級役人か庶民の住宅だと考えられるという。

「風神雷神図屏風」など約50点をパリで公開

「風神雷神図屏風」など約50点をパリで公開

フランスで開催されている日本文化を紹介するイベント「ジャポニズム2018」の一環で、10月26日から京都・建仁寺(京都市東山区)が所蔵する国宝「風神雷神図屏風」が欧州で初めて、フランス・パリで公開される。
今回公開されるのは江戸時代を代表する絵師、俵屋宗達が描いた風神雷神図屏風をはじめ、桃山時代から明治時代にかけての屏風や陶芸作品など約50点も合わせて展示される。
フランスのメディアから約90人を招いて25日開かれた内覧会では、日本を代表する美術作品に高い評価の声が寄せられた。

近江商人・伊藤忠兵衛直筆の財団設立時の書類見つかる

近江商人・伊藤忠兵衛直筆の財団設立時の書類見つかる

滋賀県豊郷町で著名な近江商人の一人、2代目伊藤忠兵衛が100年前、故郷の豊郷町のために財団を設立した際の直筆の書類が見つかった。
今回、廃校となった小学校に残されているのが見つかった資料は、合わせておよそ100ページで、財団の定款を忠兵衛が直筆で書いたもの。「自治ノ発展ニ貢献セムトス」と故郷への思いを表現している。また、「金 参萬圓(さんまんえん)」を財団設立のために寄付するとある。現在の物価に換算すると6000万円余りになるという。
忠兵衛は教育や福祉の分野でも多額の寄付を行っており、専門家は「近江商人は社会貢献の意識が高かったことで知られ、忠兵衛もその一人だったことがうかがえる貴重な資料だ」としている。
2代目伊藤忠兵衛は滋賀県豊郷町の出身で、現在の大手商社、伊藤忠商事、丸紅の礎を築いたとされている。

京都・新南座で2年ぶり顔見世興行の「まねき上げ」

京都・新南座で2年ぶり顔見世興行の「まねき上げ」

11月にリニューアルオープンする京都の南座で10月25日、年末恒例の歌舞伎の顔見世興行を前に、出演者を紹介する看板を掲げる「まねき上げ」が行われた。
南座は耐震補強工事のため、2016年から休館しており、まねき上げは2年ぶり。それだけに、25日は大勢の見物客が詰めかけ、坂田藤十郎、松本幸四郎ら、独特の「勘亭流」と呼ばれる書体の太い毛筆で書かれた看板が掲げられていくのを見守っていた。
今年の顔見世興行は11月1日から始まる。

京都・秋の都大路で「時代祭」2000人の行列が練り歩く

京都・秋の都大路で「時代祭」2000人の行列が練り歩く

5月の「葵祭」、7月の「祇園祭」とともに京都の三大祭の一つ、「時代祭」が10月22日行われ、秋の都大路を様々な衣装を身にまとったおよそ2000人の行列が練り歩いた。
華やかで雅な衣装の平安時代から甲冑姿の戦国時代、そして明治時代にかけて、それぞれの時代を象徴する衣装を身に着けた、皇女和宮、坂本龍馬、桂小五郎、織田信長らに扮した行列が続き、秋晴れのもと、見物客らは華やかな”時代絵巻”を楽しんでいた。
なお、平安神宮の通用口を通る際、この行列に参加していた馬が突然暴れ、落馬した男性や観客の女性など合わせて4人がけがをした。