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難波京の南で大規模建物群 京の範囲拡大も

 大阪市教育委員会と大阪市博物館協会大阪文化財研究所は12月19日、同市天王寺区の北河堀町所在遺跡で、7~8世紀ごろとみられる5棟の大規模な建物跡が見つかったと発表した。中心にある建物は東西6.3㍍、南北14.3㍍。柱の直径は30㌢。この建物を囲むように、他の4棟が整然と配置されていた。有力貴族の邸宅か役所とみている。今回発見された場所が、これまで想定されていた難波京(東西約1.6㌔、南北約4.2㌔)のすぐ南側であることから、京の範囲がさらに南に広がる可能性もあるという。

石器づくりの”工房”発見 長崎・福井洞窟

 長崎県佐世保市教育委員会は12月18日、同市の福井洞窟で、旧石器時代末期(約1万8000~1万6000年前)の石器や炉の跡が出土したと発表した。縄文時代草創期の石器や土器、同早期の黒曜石の剥片も見つかり、同じ洞窟を複数の時代で繰り返し利用した様子が分かる貴重な発見という。見つかったのは細石刃や石核など。旧石器時代末期から縄文時代にかけて石器の製作技術が進歩していく過程も追えるという。炉の跡は3基見つかり、最大で幅約75㌢、長さ約67㌢だった。旧石器時代末期より古い地層からは、幅2㍍、長さ1.5㍍の範囲で、こぶし大から直径50㌢程度の石を地面に敷き詰めたとみられる跡が見つかった。何に使われたかは分からないという。

100年ぶり修理中の正倉院内部を報道陣に公開

 宮内庁正倉院事務所はは12月14日、大正時代以来、約100年ぶりに修理中の正倉院(奈良市)の内部を報道陣に公開した。修理の中心は、傷みの激しい屋根瓦の葺き替えや軒先の垂れ下がりを抑えるための内部構造の補強。公開されたのは、3室に分かれた正倉院の北倉と中倉。修理を前に宝物を収めていた唐櫃(からびつ)や明治時代の陳列棚が解体され、校倉(あぜくら)造りの壁があらわになっている。中倉では、校木(あぜき)がよりシャープな状態で残っていた。北倉では校倉造りに隙間が目立った。

東京タワーなど27都道府県の126件を文化財に答申

 文化審議会は12月14日、東京タワーなど27都道府県の建造物126件を登録有形文化財にするよう田中真紀子文部科学相に答申した。近く答申通り告示される。東京タワーは1958年に完成した在京テレビ、ラジオ放送の総合電波塔で、高さ333㍍は当時、パリのエッフェル塔を凌いで自立式鉄塔として世界一を誇った。他には高さ44㍍で現役の灯台では国内最高の「出雲日御碕灯台」(島根県出雲市)、1811年完成の浄土真宗寺院「蓮慶寺本堂」(愛知県阿久比町)、1933年に建てられたアールデコ風の住宅「旧岡田家住宅主屋」(北海道旭川市)など。

大阪・茨木市で120個の謎の穴見つかる 弥生時代後期か

 茨木市教育委員会は12月12日、サッポロビール大阪工場跡地(同市岩倉町)で、弥生時代後期に掘られたとみられる約120個の穴が列状で見つかったと発表した。これほど多くの穴が整然と列状に連なった形で発掘されたのは近畿では初めてという。
これらの穴はそれぞれ縦2~3㍍、横1㍍、深さ40~50㌢で、南北約80㍍にわたって7列に120個並んでいた。この工場跡地は立命館大学が新キャンパスの建設を予定しており、同市教委が今年5月から約1万平方㍍の敷地で発掘調査していた。

石室入り口を土で「封印」 奈良・植山古墳

 奈良県橿原市教育委員会は12月12日、同市の国史跡、植山古墳(6世紀末~7世紀前半)で、2つある横穴式石室の入り口が、いずれも大掛かりに土を盛って「封印」してあったことが分かったと発表した。同市教委は、類例のない特異な構造-としている。同古墳は東西約40㍍、南北約30㍍の長方形古墳で、東西に2つの石室が並んでいる。推古天皇と、早世した息子の竹田皇子を一時的に同古墳に合葬し、その後の大阪府太子町付近に改葬したとの説がある。今回の発見はこの合葬墓説を裏付けるものとの見方もある。

中国の鳥類足跡は新種化石と確認

 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)は12月12日、中国せっ江省の白亜紀後期初め(約1億~8500万年前)の地層で2008年に発見された水かきのある鳥類の足跡化石について、新種の鳥類の足跡と確認したと発表した。水かきのある鳥類の足跡化石は韓国以外で報告されておらず、中国での発見は初めて。