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飛鳥寺西方遺跡で「槻の樹の広場」の遺構発見

飛鳥寺西方遺跡で「槻の樹の広場」の遺構発見
 奈良県明日香村教育委員会は1月30日、飛鳥寺西方遺跡で7世紀中ごろ~後半の石敷きが東西15㍍、南北24㍍にわたって見つかったと発表した。同遺跡は『日本書紀』に登場する「飛鳥寺西の槻(つき=ケヤキ)の樹の広場」とみられている。したがって、この広場は大化の改新の立役者、中大兄皇子(後の天智天皇)が蹴鞠中に初めて中臣(藤原)鎌足と出会った舞台。石や砂利を隙間なく丁寧に敷き詰めており、同村委は当時の皇族・貴族らが饗宴や儀式を催した場所にふさわしい空間だったとしている。

堂内修理ほぼ終了で東大寺法華堂の本尊戻る

堂内修理ほぼ終了で東大寺法華堂の本尊戻る
 堂内修理のため、お堂から境内の東大寺ミュージアムに移され安置されていた本尊の不空けん索観音像が1月25日、2010年以来、2年余ぶりに堂内に搬入、戻された。東大寺法華堂(8世紀、国宝)の須弥壇(しゅみだん)の解体修理や、耐震に向けた構造強化などの堂内の修理のため本尊も移されていた。この間、仏像表面に張られた金箔の剥落止めなどを施されたほか、堂内の修理もほぼ終了したため。

エチオピア南部で175万年前の原人の石おの発見

エチオピア南部で175万年前の原人の石おの発見
 日本とエチオピアの合同調査隊チームは、エチオピア南部のコンソ遺跡から175万年前に原人ホモ・エレクトスが手に持って使っていたとみられる鋭利な石器で、最古級の「握斧(あくふ)」を発見したと発表した。発見したのは打製石器約350個で、うち4個が175万年前の握斧と判明した。全長約16㌢で、石を割って剥がれた薄片を、さらに形を整えてつくったとみられる。この遺跡からは、ほかにも85万年前までの90万年間にわたる大量の握斧が出土している。

阿仁マタギ 狩猟用具を民俗文化財に 文化審答申

阿仁マタギの狩猟用具を民俗文化財に 文化審が答申
 文化審議会は1月18日、「阿仁マタギの狩猟用具」(秋田県北秋田市、秋田市)を重要有形民俗文化財、「呼子の大綱引き」(佐賀県唐津市)など3件を重要無形民俗文化財に、それぞれ指定するよう下村博文文部科学相に答申した。阿仁マタギは北秋田市を拠点とする狩猟集団。国内の狩猟習俗を知るうえで重要として、行商道具を含む293点を指定する。呼子の大綱引きは毎年6月に行われる。「浜組」と「岡組」に分かれて綱を引き、浜組が勝てば豊漁、岡組が勝てば豊作になるとされている。5月の節句に合わせて行われる綱引きとして九州に現存する唯一の事例。このほか、兵庫県三木市立金物資料館が保管、展示している「播州三木の鍛冶用具と製品」など4件を登録有形民俗文化財、小学生の女の子が演じる神事芸能「河口の稚児の舞」(山梨県富士河口湖町)など5件を無形民俗文化財にするよう求めた。

薬師寺 食堂は僧侶300人想定 別格の広さだった

薬師寺の食堂は僧侶300人想定の別格の広さだった
 奈良文化財研究所は1月24日、薬師寺(奈良市)の、僧侶が食事や修行をした食堂(じきどう)の創建時の規模は約625平方㍍と広かったことが分かったと発表した。食堂は土と砂を突き固めた基壇の上に築かれ、東西40.7㍍、南北15.4㍍。規模は僧坊に住んでいたと推測される僧侶約300人が十分に入れる大きさという。「薬師寺縁起」によると、食堂の規模は東大寺、大安寺に次ぐ大きさとされているが、その記録をほぼ裏付けている。

京都で現代語の新作能「世阿弥」の試演会

京都で現代語の新作能「世阿弥」の試演会
 能の大成者、世阿弥の生誕650年を記念し、彼を題材にした現代語の新作能「世阿弥」の試演会が1月23日、京都観世会館(京都市)で行われた。同会には作者で哲学者の梅原猛氏、ポスターデザインの美術家、横尾忠則氏らが顔を揃え、観劇した。この作品は、世阿弥と子の元雅の情愛と葛藤、政治と芸術の相克を、古語ではなく、現代人の心情に照らし現代語で分かりやすく描いた異色作。演出は能楽師の梅若玄洋氏。この新作は4月19、20日、国立能楽堂(東京)で上演される予定。

前脚だけ 翼状の羽毛 中国遼寧省 新種の恐竜化石

前脚だけに翼状の羽毛 中国遼寧省で新種の恐竜化石
 欧州や中国の研究チームは1月22日、中国遼寧省のジュラ紀(約1億6000万年前)の地層から、前脚だけに翼状の羽毛を持つ新種の恐竜化石を見つけたと発表した。全長約30㌢の小型の獣脚類で、羽毛恐竜としては最小クラス。後脚の翼や尾羽は発達しておらず、陸上を走るのに適していたとみられる。羽毛恐竜の中では初期の化石で、チームは「エオシノプテリクス」(暁の中国の翼、の意)と名付けた。

12万年前 北極圏グリーンランドは8度も温暖

12万年前 北極圏グリーンランドは8度も温暖
 国立極地研究所など14カ国の研究機関のまとめによると、12万6000年前ごろの北極圏のグリーンランド北部の気温は、現在よりも8度近く高かったことが分かった。氷床の成分分析の結果、12万8000年前から12万2000年前の間に氷床の厚さが約400㍍減り、表面の高度も現在より130㍍程度低くなっていた。昨年夏にはグリーンランドのほぼ全域で氷床の表面が解けたことが観測されている。今後、地球温暖化が進めば、最終間氷期と同様に大規模な融解の可能性があるという。

副葬品の銅鏡は中国製 新潟県胎内市・城の山古墳

副葬品の銅鏡は中国製 新潟県胎内市・城の山古墳
 新潟県胎内市教育委員会は1月15日、同市内の日本海側最北の前期古墳「城の山古墳」(4世紀前半)で昨年見つかった副葬品の銅鏡が、1~3世紀に中国でつくられたとみられる「盤竜鏡」と分かったと発表した。盤竜鏡は近畿以西を中心に出土しており、同古墳は当時の大和政権の日本海側の勢力範囲を改めて裏付けた形。盤竜鏡は直径約10㌢で、表面には竜の文様などがあった。中心のちゅうにひもを通したような跡があり、中国での使用方法と共通する。関係者は盤竜鏡の産地や文様はさらに分析が必要だが、副葬品のグレードが高く、被葬者は大和政権にかなり重視された有力な豪族とみられる-としている。

難波宮跡で瓦葺きの回廊の土壇跡見つかる

難波宮跡で瓦葺きの回廊の土壇跡見つかる
 
大阪文化財研究所などは1月16日、大阪市中央区の国史跡、難波宮跡で奈良時代の後期難波宮の中枢「大極殿」の100㍍東で、瓦葺きの回廊の土壇跡を見つけたと発表した。発見された土壇は幅約8.9㍍、高さ約30㌢。約60㌢大の礎石や多数の瓦も出土した。南北約130㍍、東西約85㍍を囲っていたとみられる。同研究所は、「続日本紀」に756年、孝謙天皇が訪れたと記されている宮殿「東南新宮」跡の可能性がある-としている。現地説明会は20日午後1時半から。