歴史くらぶ イベントカレンダー 10月
戦役・事変
箱館戦争(五稜郭の戦い)-鳥羽・伏見の戦いを皮切りに全国へ広がった戊辰戦争における新政府軍(官軍)と旧幕府軍との最後の戦い。1867年(明治元年)10月21日から翌年5月18日にかけて行われた。


島原の乱-寛永14年(1637年)10月、天草および島原のキリスト教徒が起こした反乱。益田四郎時貞が全軍を指揮し、その徒3万7000人が原城址に拠り、幕将・板倉重昌が攻めたが敗死。次いで老中・松平信綱が九州諸侯を指揮して、ようやく城を落とし平定した。寛永15年(1638年)2月のことだ。江戸幕府の統制力強化のために始められた「鎖国」政策は、キリスト教を排除(禁教)して対外関係を統制することだった。天草や島原のキリスト教を信仰する農民にとっては、キリスト教弾圧とこれに過酷な租税が加わり、八方塞がりの耐え難い窮状が、この反乱を生んだ。島原は現在の長崎県島原市。


川中島の戦い-上杉謙信と武田信玄との間で五回にわたって行われた戦役。1553年(天文22年)4月に第一次合戦の火ぶたが切られ、第二次(1555年)、第三次(1557年)、第四次(1561年)、そして最終の第五次の合戦が1564年(永禄7年)繰り広げられ、10月になって両軍が撤退して終了した。川中島は長野県更級郡東北部、犀川の南付近。


厳島の戦い-1555年(天文24年)10月、毛利元就がわずか5000の兵力で、主君・大内義隆を殺害した陶晴賢(すえはるかた)の兵力3万を厳島に迎えて戦い、巧みな謀略と見事な奇襲戦法でこれに勝利。尼子氏に対抗する太守の座を手に入れた。この戦い以前の中国地方の勢力図は、大内氏と尼子氏が勢力を二分し、毛利氏は弱小氏族の一つに過ぎなかった。厳島は、現在の広島県の安芸・宮島の厳島。


文永の役(元寇)-第一次蒙古襲来ともいう。文永11年(1274年)10月、高麗軍を含む元軍約3万が九州北部に襲来。当時世界最大の帝国を築き上げつつあった元のフビライは、八代執権・北条時宗に服属を要求していた。しかし、元軍は暴風雨により退却を余儀なくされた。


大坂冬の陣-1614年10月、豊臣氏の討滅を謀る徳川家康が、方広寺の鐘銘事件(「君臣豊楽 国家安康」)を口実として、難題を吹っかけて挑発。家康の思惑通り、追い込まれた豊臣家が挙兵し、戦闘となった。攻め手の徳川軍は兵30万、大坂城に籠もる豊臣方は兵10万。しかし、真田幸村、後藤又兵衛らによる守りは固く、長期戦必至と判断した徳川方はひとまず講和を結んだ。その条件の一つとして大阪城の総構えの堀を埋める際、故意にニ、三の丸の堀まで埋めさせ、大阪城を裸同然にしてしまった。


大政奉還-慶応3年(1867年)10月14日、坂本龍馬が立案した新国家構想「船中八策」を基に土佐藩が建白、これを受けて徳川十五代将軍慶喜が政権を朝廷に返上したことをいう。これにより、幕府の武力討伐を目標に掲げていた薩摩・長州藩などの思惑は外れた。ただ、政権は返上したものの、この時点では慶喜は新設されるであろう諸侯会議の議長として、引き続き影響力を行使することを想定していた。
■戦国祭り 
(開催日の一部で固定していない、例年変わるケースがあります。お出かけの際は、念のため事前にご確認を!)
岐阜信長まつり・第1土・日曜(岐阜県岐阜市)-織田信長の偉業を偲び、岐阜市建設の遺徳を讃える祭り。催事は信長の菩提寺、崇福寺で追悼式が行われるほか、騎馬、鉄砲隊を含めた武者行列はじめ、少年少女の時代行列が長良橋通りで壮大なパレードを展開する。火縄銃三段撃ちなどのパレードも見せ場の一つ。また、市民の中から選ばれた信長や豊臣秀吉、山内一豊などが加わり市内を練り歩く。金(こがね)公園で楽市楽座が開かれるほか、若宮町通りが歩行者天国となる。

伊勢原観光道灌祭り・10/第1土曜(神奈川県伊勢原市)-名将・太田道灌を偲ぶ墓前祭、道灌
・源頼朝の武者行列が市内を練り歩く。

政宗祭り・10/9(宮城県仙台市岩出山町)-伊達政宗が権中納言になった記念日に行われる武者行列ほか。

津まつり・10/9(三重県津市)-関ケ原の合戦で徳川家康に忠勤を励んで、東軍・徳川家の勝利に貢献した津藩主・藤堂高虎の時代の武者行列ほか、八幡宮の氏神祭。

長浜出世まつり・10/10(滋賀県長浜市)-初めて城持ち大名となり、後の出世の足掛かりとなった豊臣秀吉公に因む祭りで、子供の武者行列と砲術演武が行われる。

仙巌園島津義弘まつり・10/13~10/22(鹿児島県鹿児島市)-古武道大会、火縄銃試射、武者行列など様々なイベントが行われる。

一夜城まつり・10/中旬(神奈川県小田原市)-豊臣秀吉の北条氏・小田原攻めの石垣山一夜城に因んだ祭り。ここで秀吉が茶会を催したことに因み邦楽演奏を背景に、野点などが行われる。その他にも数多くの楽しいイベントが行われる。

川越まつり・第3土・日曜(埼玉県川越市)-江戸「天下祭」を今に再現した山車行事。数台の山車が囃子(笛・太鼓・鉦・踊り)で競い合う。

名古屋まつり・第3土・日曜(愛知県名古屋市)-1955年(昭和30年)に始まった名古屋の秋を彩る最大の祭り。メインは豪華絢爛な行列で、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が約700人を従え行進する郷土英傑行列。このほか、文化財の「山車」揃や「神楽」揃、華やかなフラワーカーなども登場する。

堺まつり・第3日曜とその前日の土曜(大阪府堺市)-昭和49年の第1回から平成22年で36回を数える堺市内最大のイベント。華やかな中世の「なんばん衣装行列」、日本各地の火縄銃隊による祝砲、勇壮華麗なふとん太鼓などで、中世の商人の街・堺を演出。また、地場産品即売市、世界の食べ物が楽しめる飲食ブースとイベントステージを設けた「なんばん市」がザビエル公園および河川敷広場で開催される。千利休のふるさと・堺大茶会も催される。

関ケ原フェスティバル・10/23(岐阜県・関ケ原町)-関ケ原の合戦や武者行列で当時を再現。その他、多数の催しが行われる。

■偉人・賢人の命日
・石田三成(慶長5年10/1・1600年11/6)満40歳
・藤田東湖(安政2年10/2・1855年11/11)満49歳
・橋本左内(安政6年10/7・1859年11/1)満25歳
・渡辺崋山(天保12年10/11・1841年11/23)満48歳
・松尾芭蕉(元禄7年10/12・1694年11/28)満50歳
・二宮尊徳(安政3年10/20・1856年11/17)満69歳
・吉田松陰(安政6年10/27・1859年11/21)満29歳
・高野長英(嘉永3年10/30・1850年12/3)満46歳