三浦按針墓地を発掘調査 骨片出土 長崎・平戸

三浦按針墓地を発掘調査 骨片出土 長崎・平戸

徳川家康の外交顧問を務め、平戸で没した英国人ウイリアム・アダムス(日本名:三浦按針)を埋葬したとされる平戸市大久保町の公園で6月27日、市が発掘調査を始めた。初日は骨片などが見つかり、市は按針の遺骨かどうか調べる。
調査場所は崎方公園の「三浦按針墓地」一帯で墓の位置を示す石碑周辺(縦1.8㍍、横3㍍)と隣接する道路部分(縦2㍍、横4㍍)、石碑を取り除くと、下から縦約10㌢、横約60㌢、厚さ約40㌢の骨片1個と、割れたつぼが見つかった。
按針はオランダ、イギリスの商館が平戸に開設される際にも活躍し、故郷へ戻ることなく1620年に死没した。1931年10月11日付の長崎新聞は、周辺を調査した警察署員や当時の平戸町助役らが、人の頭部や足の骨片数十個を発見したと報じている。ただ市によると、再び埋め戻したとの話もあり、資料がなく不明という。

前に戻る